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村尾信尚「トランプ時代の民間企業・国に対応の仕方」
石破総理とトランプ大統領が初の首脳会談を行った。2月11日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が、トランプ時代の民間企業と国の対応の違いについて語った。
村尾「『君子は豹変す』という言葉がありますけれど、トランプさんは本当に豹変していきます。トランプさんとの首脳会談では1つの会談で一喜一憂しても意味はないと思うんですね。もう少し長い目で見なくちゃいけない。この時、民間企業の対応と国の対応とは違いがあって当然だと思います。まず民間企業に求められるのは柔軟性だと思うんですよね。権力者がこうなった時に、どういうふうにするのか、頑固に自分の意志を貫くのがいいのか。ただ、利潤追求を旨とする民間企業であると巨大IT企業が今、トランプさんに擦り寄っているようにどんどん柔軟に変わっていくのはやむを得ない事だと思います。自分の商品を作るために、どこから原材料を調達して、どこで作るのか、これがどんどん変わってきます。コロナを経験して、ウクライナを経験して、世界の多くの企業はサプライチェーンの再構築を2回やってきてるわけです。トランプ時代の不確実性に対応するためにサプライチェーンの再構築がもう1回迫られていると思うんです。日本製鉄のUSスチール買収問題も再構築という形になりましたが、民間企業は不確実性の高いトランプ時代に備えるべきだと思います。一方で国というのは一貫した主義主張を世界に印象付けることが重要だと思います。民間企業のような柔軟性も必要ではありますけれども、国の対応はスジの通った鋼のような硬いものが必要だと思います。そういう意味では石破政権はもう一回日本の国是を再確認することが必要ですし、トランプ時代、世界に対してどう主張していくのかっていうことが問われると思います。」
番組では、この他にも村尾信尚がトランプ時代の民間企業と国の対応の違いについて語っています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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