トランプ大統領の約1500人恩赦報道に「それほど多いと思わない」ワケとは?
寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が1月24日に放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏が、トランプ大統領の動向について意見を交わした。
洋の東西問わずやっている
寺島アナ「アメリカのトランプ大統領が2021年1月の連邦議会占拠事件で収監された人に与えた恩赦や減刑に対し、共和党内からも批判の声が上がっているといいます。ロイター通信によりますと、トランプ大統領が恩赦や減刑の対象としたおよそ1500人のうち21日時点で全米各地の拘置所などから200人以上が釈放されたといいます。この中には扇動共謀などの罪に問われて禁錮22年の判決を言い渡された極右団体の元指導者らが含まれていたといいます。元指導者は釈放された後、メディアに対し「トランプ氏が約束を守ってくれてうれしい」と語りました。事件では警官1人を含む5人が死亡。負傷した警官は100人を超えました。これは内藤さんどうご覧になっていますか?」
内藤「この元指導者が言うように、2021年の連邦議会の事件の関係者に恩赦を出すと言うことが(選挙)公約の中に入っていたらしょうがないですよね。それから1500人という数が一見多いように見えるんですが、実は1月19日、任期ぎりぎりのバイデン大統領は39人に恩赦を出して1499人減刑してるんですよ」
寺島「こっちのほうが人数多かったんですね」
内藤「その意味では規模がそれほど多いと思わない。ちなみに日本で一番最近の恩赦は、今上陛下の御即位に伴う恩赦で、55万人なんですよ。アメリカと違ってちょくちょくやらないんですが。その前、上皇陛下が平成の天皇陛下として御即位なさったときは250万人なんです。そのうち8割は交通違反なんですけれども、前回の恩赦の時は約430人が選挙違反だったんです」
寺島「そうなんですね」
内藤「政治的な支持者に対して、政治的な権力を回復するために恩赦を出すのは洋の東西問わずやってることではあるので、それほど特異なことではないだろうと思います。ただ禁錮22年の人まで釈放しちゃうっていうのは…(笑)」
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