トランプ大統領、中国に10%の追加関税を検討 藤井氏「日本にも追加関税を課す可能性がこれからありますよね」
1月23日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、トランプ大統領の中国への追加関税検討表明に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「日本にも言ってくると思わないといけないですよね」
アメリカのトランプ大統領は21日、中国からの輸入品に10%の追加関税を課すことを検討していると表明したほか、欧州連合(EU)にも追加関税を課す可能性に言及した。
トランプ氏は、「中国が、メキシコとカナダに合成麻薬を送っているという事実に基づき、中国に10%の関税を課すことを議論している」と述べた。中国で製造された合成麻薬がカナダやメキシコを経由してアメリカに入っているとし、「合成麻薬で多くの人々が殺され、家族が崩壊している」と主張。追加関税の発動時期は「恐らく2月1日になる」と述べた。
寺島アナ「中国からの輸入品に10%の追加関税を課すことを検討していると表明しましたが、藤井さんはどう捉えてらっしゃいますか?」
藤井氏「まぁ、言っていた通りですよね。中国は厳しい状況になるでしょうし、ある種、アメリカも返り血を浴びることにはなるでしょうけれども。中国経済とのデカップリングっていうんですかね。中国経済とアメリカ経済との切り離しっていうことを基としていることですから、粛々と進められるんではないかと思いますけどね」
トランプ氏は、EUについて「アメリカの車や農産物を買わず、ひどい扱いをしている」と批判した。アメリカに対するEUの貿易黒字を問題視し、「彼らは関税を課されることになるだろう。それが公平さを得るための唯一の方法だ」と語った。
トランプ氏は就任初日の20日、カナダとメキシコに対し、不法移民や違法薬物の流入を理由に2月1日から25%の関税を課す可能性に言及している。
寺島アナ「EUにも追加関税を課す可能性に言及したということなんですね、これはね」
藤井氏「そうですね。だから日本にも(追加関税を課す)可能性が十分これからありますよね。まだ日本には言わないんだなと思ったくらいで、日本にも言ってくると思わないといけないですよね」
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