9都道府県で「緊急事態」解除へ 居酒屋でのお酒、どうなる?~6月18日「おはよう寺ちゃん」
6月18日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)で繰り返し報じられた話題が、今月20日をもって、沖縄を除く9都道府県で緊急事態宣言が解除されるというものだった。寺島尚正アナウンサーと、金曜コメンテーターのジャーナリスト・篠原常一郎氏がこれについて議論を交わした。19時まで酒類の提供が許可されることや、果たして東京の解除が適切なのかどうかに話が及んだ。
酒類の提供が本当に感染源なのか、検証が必要
新型コロナウイルス対策で10都道府県に出されている緊急事態宣言について、北海道・東京・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡の7都道府県は宣言解除したのち、21日からまん延防止等重点措置に切り替える。飲食店には、感染対策の徹底を条件に、酒類の提供を19時まで認めるという。
そして、感染状況が改善した岡山と広島の2県は宣言解除し、まん延防止等重点措置も適用しない方向。一方で、沖縄は新規感染者数が依然として高い水準で推移しているため、緊急事態宣言が延長される。
この件に関して篠原氏は「地域差があるので、措置が違うのはあり得るのですが、お酒の問題ばかり着目されていて、果たして本当にお酒を提供するところが感染源になっていたのかどうかは検証が必要だと思います。僕はこのあいだ、関東の発生状況を調べたことがあるのですが、(感染者が多いのは)東京と通勤電車でつながっている街という特徴があったんです。その他のところは、ほとんど発生していないんです。それなら、通勤電車では本当に対策できてるのかな、と心配になりましたね」と苦言を呈した。
寺島アナも「政府分科会(新型コロナウイルス感染症対策分科会)の会見を聞いていると、アルコールが原因と思われる、という言葉は出てくるけど、実際にどういった数字が出ているかまで教えてくれると、納得できますよね」と同意を示す。
また、東京都の宣言解除について、政府分科会・尾身茂会長は記者会見で、「東京都は感染者数がしっかりと『ステージ2』の方向に確実に向かっていることはなく、感染が拡大する要素もいろいろあり、宣言を解除することは非常に悩ましく複雑な判断だった。(中略)分科会はこれまで、再拡大の予兆をとらえて対策を打つための指標として、若い世代での感染の立ち上がりと夜間の繁華街での人出の増加というポイントを挙げているが、東京ではすでにこの2つが当てはまる状況だ」と述べている。これに対して、篠原氏は「東京は交通と物と人が集中するからそうなっているのであって、飲食店があるからじゃないんですよ」と強調した。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/06/18/金 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
2021/06/18/金 06:00-07:00 | おはよう寺ちゃん 6時~7時 | 文化放送 | radiko