第2の開局!ラジオ界初の3時間半の新ワイド・プレ番組!【アーカイブの森 探訪記#29】

第2の開局!ラジオ界初の3時間半の新ワイド・プレ番組!【アーカイブの森 探訪記#29】

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昭和51年(1976年)4月、文化放送では「第2の開局」と銘打つほどの大規模な番組改編が行われた。
その規模は全時間の約70%だと言うのだから、この改編にかける局としての思いは並々ならぬものが伺える。

改編にともない、バラエティ豊かな新番組も多数始まっていくのだが、
それに先立って、新登場パーソナリティが総登場するバラエティショー形式の特別番組「第2の開局!!文化放送」が3時間半の生放送で放送された。

改編の際に3時間半に及ぶプレ・プログラムを放送するのは、
ラジオ業界でも初の試みだったそうだ。

この特番の主な出演者は
文化放送のベテランアナウンサー・桂竜也さんを司会に、
大相撲の実況中継など文化放送のアナウンサーとして活躍された細田勝さん、
「水戸黄門」「大岡越前」「西遊記」などでナレーターを務めた芥川隆行さん、
新東宝や宝塚映画で主演級の歌うスターとして活躍された高島忠夫さん、
映画音楽を中心に、歌謡曲や吹奏楽曲、テレビ番組のオープニング曲などの作曲を多数手がけた神津善行さん、
民放界屈指の人気ヤングアナウンサー・みのもんたさん、
野球中継の解説を務める元プロ野球選手の別所毅彦さんなど、
多彩かつ、そうそうたるメンバーだ。

トークのスキルも存在感も人並外れたこのメンバーが集まり、今後の文化放送の新番組をPRするのだから、それはそれは豪華な放送だったのではないだろうか。

当時の番組表や資料などからも、「第2の開局」という強い思いで文化放送をさらに新しいステージへと引き上げようとした当時の社員や制作スタッフの思いが伝わってきて、文化放送の歴史の一端を感じる発見であった。

執筆:原田隊員

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