冷えない身体づくりに腹八分目ときのこの摂取を心がけよう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、マブチメディカルクリニック院長で、学校法人食糧学院学院長、東京栄養食糧専門学校や東京調理製菓専門学校の講師も務めていらっしゃる馬渕知子(まぶちともこ)先生に「冷え・寒さ対策」というテーマで話を伺った。
1月20日から2月2日までの約2週間は大寒と呼ばれ、季節の変わり目とされる「冬の土用」とも重なるという。寒さが厳しいうえに季節の変わり目ということで、胃腸虚弱にもなりやすく、その回復に時間がかかる時期でもある。身体が冷え切ってしまううえに、水分代謝も弱まり、体内の水循環が悪くなることで、身体に水がたまって、さらに冷える原因となり、排尿障害や腰痛などの不調が出やすくなるそうで、規則的な生活を送り、体調を整えることが大切なようだ。
特に寒い朝は体が縮まってしまい、なかなか布団から出られない人も多い。そんな人におすすめだというのが朝、目覚めたら布団の中で数回、身体全体を伸ばすこと。肩を回したり、ストレッチを数分することで血流が良くなり自律神経を整えることにもつながるという。布団の中以外でも朝、軽い体操を取り入れることで、身体の中から温まってくるのが実感できるそうだ。
では、食事面では何に気を付ければよいのか。
邦丸「馬渕知子先生は、内科学・皮膚科学が専門でいらっしゃいますが、食糧や調理の専門家でもいらっしゃいます。食事面ではどんなことに気をつければいいですか?」
馬渕「まずは、栄養バランスのよい食事を摂ることが大切だと思っています。胃腸虚弱になりやすい時期なので、胃腸が万全ではないと感じた時はたとえば1日4~5食に分け、少量ずつ食べるのも良かったりします。身体が冷えていると、空腹時より寒さを感じやすくなりますが、食事を摂ると食べたものを消化しようと胃腸が動き出します。これによって体温が上がって、身体が温まってくれます。ただし、必要以上に食べてしまうと逆効果になるから注意が必要です。血液が消化器に集まってしまい、手足など他の部分の血流が滞り、冷えやすくなってしまうことがあるんです。冷えない身体をつくるためにも、腹八分目までを心がけて免疫力や抵抗力を高めてくれる食べ物をしっかり摂ることが大事です」
邦丸「栄養素ではどんなものが効果的でしょうか?」
馬渕「タンパク質、脂質、糖質の3大栄養素はもちろんなんですが、実はビタミンB群が非常に重要な働きをしていることを忘れないで欲しいと思っています。糖質・脂質・タンパク質などの三大栄養素を代謝するのに不可欠な栄養素で、身体の熱をつくりだすことで、冷えを改善してくれるのがビタミンB群なんです。またビタミンB6は、筋肉を作る大切な材料であるタンパク質を代謝する栄養素なので、筋肉維持を助けて、冷えにくい身体をつくってくれます。加えて、ビタミンBの仲のナイアシン(B3)・葉酸(B9)には血行を助ける働きも期待できます。食材で言いますと、これらのビタミンB群を豊富に含むきのこをお勧めしています。きのこは、身体に役立つ栄養素が多い食材で、ビタミンB群に加えて食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を整えるのにも役立ちます。腸内環境が整うことで、食べものをしっかりと代謝できる身体作りにも繋がっていきます。これ凄いなと思ったんですけど、きのこを1か月間毎日食べる臨床研究がされていて、その研究では体重、体脂肪率は減少し、筋肉量は維持されたという研究結果が出ているんです。健康な身体をつくりながら、冷えにくい身体をつくるのに役立つといえます」
邦丸「大寒に大寒たまごや寒餅などを食べて、縁起を担ぐ風習は現代にも伝わっていますがこれ通ずるわけですね。大寒ならではの食べ物や冷えにくい体作りにつながる食材を食べて、カラダの内側から冷え対策や寒さ対策をしたいですね」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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