驚愕！3000億円預かるアフリカのスタートアップとは!?「2025年、ビジネスの展望を考える」

様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2025年1月6日,13日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「2025年、ビジネスの展望を考える」をテーマに、常連さんにアフリカを舞台に投資を行う株式会社アンカバードファンド代表取締役・寺久保拓摩さんとお客様に本の要約サイトを運営する株式会社フライヤーGMの松尾美里さんをお迎えしました。

入山：ここからは「2025年、ビジネスの展望を考える」と題してお送りします。最初はフライヤーの「2024年 最も読まれたビジネス書ランキング」の発表から。


1位：『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(山口貴大(ライオン兄さん)／KADOKAWA)
2位：『「説明が上手い人」がやっていることを１冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ／アスコム)
3位：『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(元山文菜／クロスメディア・パブリッシング)
4位：『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆／集英社)
5位：『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉／ダイヤモンド社)
6位：『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳／PHP研究所)
7位：『新版　科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子／サンマーク出版)
8位：『きみのお金は誰のため』(田内学／東洋経済新報社)
9位：『ユニクロ』(杉本貴司／日本経済新聞出版)
10位：『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両＠リベ大学長／朝日新聞出版)

入山：たがえみちゃんが知ってるのはある？

田ケ原：中野信子さんの『新版　科学がつきとめた「運のいい人」』ですね。電車の広告でもよく見かけました。

入山：僕は、『ユニクロ』。周りでとても評判でした。松尾さん、10位～6位までの傾向をご覧になって、どのように思いますか？

松尾：まずは、6位までに、お金についての本がランキングにありまして。新NISAの登場で「投資しなきゃ」という想いからか、資産形成の本がほんとうに読まれたなという実感があります。『本当の自由を手に入れる お金の大学』は、さらに1年前のランキングにもTOP10に入っていました。

入山：経済雑誌の「日経WOMAN」の編集長も仰っていましたが、日経WOMANもなんだかんだ言って、売れるのは「お金」の特集らしいです。

田ケ原：貯金とか、投資とかって仰っていましたね。

寺久保さん、どうですか？日本は、お金に対してこういう感じなんですけど…

寺久保：そうですね。お金に関していうと、日本とアフリカでは考えが違っていると思いました。日本だと投資の目的は「お金を増やす」だと思うんですけど、アフリカの投資は、目的が違って、「お金を守る」という意味で行います。例えばナイジェリアって、インフレ率が高いんです。自国の通貨を持っているだけで、だんだん通貨の価値が目減りするんです。

入山：なるほど！

寺久保：自国の通貨を信用していないので、それを守ることがアフリカにおける投資の意味です。ただ、一般の人が外貨を買える仕組みがないので、自国通貨以外は、あまり投資せず、むしろアフリカのスタートアップPiggyVestに投資をします。彼らはナイジェリア人の資産を預かるサービスを展開して、700万人・3000億円くらい預かっています。

入山：スタートアップで3000億円って！

田ケ原：凄いですね！

寺久保：彼らは、国の中央銀行から正式なライセンスをもらって、運用してリターンを返すというサービスです。

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本日のお客様
寺久保 拓摩さん
大学在学中から、バングラデシュのグラミン銀行でマイクロファイナンス事業に従事した後、サムライインキュベートへ入社。日本・イスラエルを中心に多くのスタートアップや大企業の事業立ち上げを経験。2018年に、ルワンダ共和国に移住しアフリカスタートアップを支援するベンチャーキャピタルを設立。現在は、ケニア・ナイジェリア・エジプト・南アフリカを中心に現地起業家への投資・インキュベーションを展開。

松尾 美里さん
大学在学中に、インタビュー調査を通じて「聴く」ことの奥深さに気づいた松尾さん。株式会社Z会を経て、2015年株式会社フライヤーに参画され、本の要約のライティング・編集を行う。書籍の要約制作はおよそ850冊に及び、フライヤーや他のメディアにて、経営者・著者・各界のプロフェッショナルへのインタビューをおよそ570名に敢行。ライフワークは、新たな挑戦をしている方々の生き様や想いをお聴きし、伝えること。

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