【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 練習時間や量について語る

【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 練習時間や量について語る

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1月17日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチにインタビューした模様を放送した。練習への取り組み方について訊いた。

――昨シーズンが終わるころ、渡辺久信監督代行は「若手が直球に差し込まれているのは致命的。課題は明白。振り込みが足りない」とおっしゃっていたのですが、仁志コーチはどう思われますか?
仁志「ほかの球団でも『真っ直ぐが打てないから振り込みが足りない』とか、『バットを振る量が少ない』という風に捉えられているんですけど、もちろん単純にそれだけではないです。真っ直ぐに差し込まれる理由をもっと深掘りしてもいいかなと思います。渡辺さんのおっしゃっていることはすごく的を得ていると思うんですよね。ほかに考えを広げていくと、例えば変化球が打てない打者も真っ直ぐに差し込まれるんですよ。変化球が打てないから変化球が気になってしまって変化球に合わせようと思ったら真っ直ぐも打てないとかもあります。単純にバットのスイング軌道が悪くてファウルになってしまったり、実際に打っている瞬間の形が悪いというだけの話でもありますし、速い球をたくさん打てば速い球が打てるようになるかといったらそういうわけでもないです。例えばマシンで速い球に設定して打っていたらそのマシンの打ち方は覚えますけど、投手の速い球を打てるようになるというのはないです

仁志「速い球を打つための方法を考えると打てない理由はたくさんあって、だから選手が『どうして打てないのか』を考えないと。単純にいっぱいバットを振ったから打てるかといったら、僕自身もキャンプでティーバッティングとかでバットをたくさん振ってバットも触れないぐらい豆ができてた時もありましたけど、成績がよかったかといったらそんなことはないです。きつい練習をやったことがプレーに反映されるわけではなくて、きつい練習をやり続けられる人は『うまくなりたい』という意思があるからうまくなっていくんですよね。たくさんバットを振ったとか、キャンプできつい練習をしたから強くなるわけではなくて、『俺はやってやる』と思っている人はよくなっていくんですよ。きつい練習を継続するので。打てないからたくさん振れというわけではないと思うんです。没頭してやっていると結果的にたくさん振る」

仁志「ほかの競技もですけど、オリンピック競技でメダルを取っている人は1万時間の練習みたいなこともあったりするんです。メダルを取っていない人と比べても練習時間が長いというのはオリンピックのなかでも統計はあるんです。でも、初めから長い練習をしようと思っているんじゃなくて、やっていたら結果的に長くなったという

仁志「きつい練習も同じことで、最初からコーチがきつい練習をさせようと思っていたことは何もならない。結果的にきついこともあるけれど、それを乗り越えてでもうまくなろうと思った人はきついと思わない。よく地獄のキャンプみたいな話をする方もいらっしゃるんですけど、初めからきつい、長いを目的とするのであれば寝ずにやった人がスーパースターになるのかという話になってしまうので、その人にとっての適度な時間と練習量。あとは内容ですね。それを考えてやることが1番最高にいい練習なので

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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