【アナコラム】坂口愛美「番組きっかけで夢の舞台へ!紅白でけん玉参戦!」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼1月10日配信号 担当
坂口愛美アナウンサー
年末の“けん玉騒動”については、担当している各番組で色々と話していますので、聴き飽きた!という方もいらっしゃるかもしれませんが…もう少しだけお付き合いください!
もともと紅白歌合戦が大好きだった私。
小学生の頃から夏休みの自由研究は毎年前年の紅白歌合戦を分析した新聞を作り、アナウンサーという職業に興味を持ったのも「紅白で司会をしたい!」と思ったのがきっかけ。
NHKのアナウンサー試験に落ちた時点で諦めていましたが、去年の6月、転機が訪れました。
「おとなりさんday」のコーナー「教えて!全国ラジオスター」に、熊本のパーソナリティ・塚原まきこさんが出演してくださいました。塚原さんは、熊本放送「福ミミらじお」の企画で2021年にけん玉を始め、その年の年末、紅白歌合戦にけん玉で参戦した経歴の持ち主!「私もけん玉を極めれば、紅白のステージに立てるかもしれない!」とその日からけん玉を始め、毎日番組のXに動画を投稿するようになりました。
けん玉との二人三脚の日々は8月末のアナコラムでも綴りましたが、9月、番組のゲストにけん玉パフォーマンスコンビ「ず~まだんけ」のコダマンさんをお迎えしてから、より熱が入るようになりました。
毎年紅白に出られているコダマンさん曰く、「100回やって100回成功できる人じゃないと紅白には出られない。99回成功できたとしても、1回失敗する可能性がある人が128人揃うと、ギネス達成の確率は30%下がる」とのことでした。
その日から毎日100回連続大皿を決める動画を投稿するように。99回で失敗したら、また1からやり直す…という練習を始めたのです。
最初の頃は、100回連続で決められるまで1時間以上かかったこともあります。次第に1回で決められるようになり、自分のクセや安定して決めるコツも掴めてきました。
そして毎日動画を発信した甲斐があり、けん玉ヒーローズ2024のメンバーに入ることができたのです!
ただ、他のメンバーはすごい人たちばかり!
ゼッケン14番をもらった私の近くに並ぶ男性は、5年連続でけん玉世界チャンピオンになったという方でした。彼の大皿は「究極の大皿」と呼ばれており、膝と手首を柔らかく使うことによって玉を乗せた時に音が全くしないのです。毎年紅白に出ているという彼も、「ぽろっと落とすことはないけど、玉を引き上げた時に剣にたまたま当たってしまう事故のようなことは数百回に一回はある。自分も数年前のリハでそれが起こり落としてしまった。だから、剣に当たってもそこから大皿に乗せられるように練習している」と言っていました。
どんなにすごい人でも「絶対に大丈夫」ということはないのです。ものすごい緊張感の中で迎えた本番。何も考える余裕はありませんでしたが、体が覚えていてくれました。いつも通りの動きをすると、すっぽりと大皿に玉が収まり、無事成功!全員が成功してギネス世界記録を達成できた瞬間は、自然と涙があふれてきました。
でも、私の大皿はまだまだ「究極の大皿」には程遠いものです。
色々な技にも挑戦してみたい!新たな目標が色々できたので、2025年もけん玉と共に歩んでいきます!
そして改めて、番組での出会いがこのように発展していくことに、ラジオの持つパワーを感じました。今年も番組を通じて多くの方と出会い、色々なことにチャレンジしていきます!