森永卓郎「昭和恐慌の二の舞になるんじゃないかなって」2025年の日本経済を予想

森永卓郎「昭和恐慌の二の舞になるんじゃないかなって」2025年の日本経済を予想

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お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)1月6日の放送では大竹と経済アナリストの森永卓郎氏が朝日新聞の社説を取り上げ、今年の日本経済について持論を展開した。

大竹まこと「アメリカは共和党と民主党が拮抗していて代わりばんこに政権を担当するんだけど、日本はやっぱり自民党政権がちょっと長すぎたのかなと。長い分だけ給料が上がらない時代が続いてしまったけど文句も出ずにきてしまった。その分、軍事とかそういう方面で国の強さが滲んできたなと思っているんですけど、森永さんはどうですか?」

森永卓郎「結局バブル期にすごく儲かっていた大企業の中高年サラリーマンとかってもう千何百万円とか年収を持っているわけですよ。改革しなければいけないとわかってるんですけど、そうすると自分が返り血を浴びることも分かっているから、何もせずにあと10年くらい今のままずっと過ごして逃げ切ろうっていう人がものすごく多いんです。サラリーマンだけじゃなくて政治家もそうですし……」

大竹「大企業もそうですよね。危ないのはわかっているけれどこのまま逃げ切っていけるとこまでいこう!っていう感じがありますよね」

森永氏「そうそう、その皺寄せを若い人たちが受けなければならないわけですよ。そのあと無茶苦茶になってしまうわけですから。だから変えようぜって言っているんですけどそこがなかなか変わらないんですよね……」

大竹「今度与党が弱くなって103万円の壁とか言ってますけど、市民の給料っていうのは上がっていくんですかね」

森永氏「全然上がらないと思いますよ。業界で私しか言ってないんですけど、今年経済は大失速すると思っています」

大竹「経済が?」

森永氏「はい。これを構造的にガラッと変えるにはとてつもなく大きなショックがないといけない。みんなずるずると先送りにしちゃう。今”グレートリセット論”っていうのが流行り始めているんですけど、やっぱり限界を迎えてガラッと変わるっていうきっかけを今年作るんじゃないのかなって私は思っている」

大竹「そうなるとあちこちにかなりの痛みが生じる……」

森永氏「そうですね」

大竹「日本の人たちはそれを嫌う傾向にないですか?」

森永氏「庶民も巻き込まれますからね。でも95年前に同じことが起こっているので。”昭和恐慌”の二の舞になるんじゃないかなって」

大竹「それは何パーセントぐらいの確率で仰っているんですか?」

森永氏「私は50パーセント以上の確率だと思うんですけど……ただ、この何年も外し続けているので」

大竹「(笑)当たるのも嫌だしね、外れるのも嫌だしね。世間の言っていることと、森永さんの言っていることの食い違いがどうなっていくのか、もうちょっと生きていてください」

森永氏「はい」

〈参考〉

(社説)不確実さ増す時代に 政治を凝視し 強い社会築く

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