【101回箱根駅伝】城西大学・桜井優我選手「区間賞は全然狙っていなかった」〜復路終了インタビュー〜

【101回箱根駅伝】城西大学・桜井優我選手「区間賞は全然狙っていなかった」〜復路終了インタビュー〜

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――区間賞は狙っていたのか
「全然狙っていなかった。運営管理車からも区間順位は言われなかった。最後の3kmくらいで『区間賞ペースだ』と言われて。『区間2位と今13秒差だから、もう少し頑張ったら本当に区間賞いけるよ』と。ここで頑張るしかないと思った。ラスト3kmはすごく苦しかった。ただ監督の声掛けのおかげできつい中でもペースを落とすことなく走れた。本当に実感がない。全然狙っていなかったので本当に良かった

――区間賞を獲れた要因は
「自分は疲れると時計を見る癖があるので時計を一切見ずに感覚で走った。単独走は苦手だったが、自分の感覚を信じて突っ込むしかない、ガンガン行くしかないと思って。呼吸的にはすごく楽だったので、最後まで押し切れてよかった」

――来年のシードを獲った点に関して
「チームとしての課題は残る。ただ今年の結果を受けて確実に僕らも力がついていると感じた。今回のメンバーで箱根駅伝出走経験があるのは自分しかいないが、その中でも6区を走った小林(竜輝、1年)、10区の中島(巨翔、2年)も最後で順位を1つ上げたので、レベルは上がっていると思う」

――来年の目標は
「まずは往路で勝負できるようにまた1年間練習を積んでいきたい」

――しばらく怪我で走れなかった時期があったようだが
「去年の箱根駅伝の10日前に肺気胸になってしまった。自分はあまり故障するタイプではなかったのだが、そのタイミングで身体のバランスが崩れてしまい故障が続いてしまった。試合に出る以前に、ポイント練習やジョグさえもできない状況が長く続いて。ようやくポイント練習ができるようになったのが7月。今日まで急ピッチで仕上げてきたような感じだった」

――肺気胸の影響で入院もしたようだが
「2週間くらい入院した。箱根の前に退院できてからやっぱり人一倍練習しないとな、と思って。夏合宿ではポイント練習を自分からバンバン引っ張った。来年は最高学年にもなるのでそれを見据えて普段の練習から自分が引っ張っていきたいと考えている」

――肺気胸が治ったのはいつ頃だったのか
「治ったのは2月。ただその後にアキレス腱を痛めてしまった。前期は試合の前に練習を積むことができない状況だった」

――去年を振り返るとどういう心境だったのか
「直前で病気を患ってしまって出走できなかったこともあり、人生で一番悔しかった。引きずらないほうがいいのはわかっていたが、実は3月くらいまでずっと引きずっていた。来年こそはやってやろうという強い気持ちを持って今回の箱根駅伝に挑んだ」

――離脱する前と後で自分の走りに変化はあったか
「ブランクはすごく感じた。直近の調子で言えば、正直、今回の箱根よりも去年の箱根のほうが良かったと思う。だが調子が良くても試合に出られなかったら意味がない。今回ブランクがあった中でしっかり走れたのは本当に良かった。努力が実った」

――今年は体重を減らさないようにしているとのことだったが
「体重がある分、身体が重くなるように思えるが、逆に23kmを走る上でエネルギーが必要になるので、体重を落とさず維持したのが成果として9区の23.1kmに表れた」

 

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