【101回箱根駅伝】青山学院大学・田中悠登「青山学院大学、トップで襷リレー!!」実感した言葉の力〜復路終了インタビュー〜

【101回箱根駅伝】青山学院大学・田中悠登「青山学院大学、トップで襷リレー!!」実感した言葉の力〜復路終了インタビュー〜

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――いつから9区を走る予定だったのか
「9区走るとなったのは10日前ぐらい。 10区の予定だったんですけど、調子が良すぎて9区になってしまいました。僕としてはちょっとやらかしたと思います。10区にいきたかった(笑)。最後のポイント練習で調子が良すぎました。当日は本当にきつかったですが、あっという間で楽しかったです」

――監督からの声かけで、「ここで優勝を確定させる」とあったが
「前日に片桐悠人(4年・長距離ブロックマネージャー)から『お前が作ったチームなんだから、最後に責任を持ってお前が勝負してこい』とLINEが来て、監督からもそういったこと言ってもらった。本当にキャプテンとして辛かったこととか悩んだことたくさんあったんですけど、そういったことも蘇りつつ、最後、自分の仕事はもう残り3kmで、残り1kmで出し切ることだと思って、最後の力を絞りました」

――優勝したのは初めてですよね?
初めてです。やっぱり箱根駅伝の先頭は気持ちよかったです。すごかったです」

――キャプテンとして前日にしたことは
「前日のホテルで、『往路優勝を果たした青山学院大学。明日の復路も2年連続の総合優勝を目指します』みたいな感じで、みんなに最後の最後まで気を抜かずに全力で選手をサポートしよう。みんなで優勝を掴み取ろうという動画を送りました」

――ミーティングの回数を今季は増やしてきたと伺いましたが
「伝えたいことがあったら集まってもらって、月2、3回はしていたかなと思います。11月、12月は週1で必ずやって、チームに対して違和感などがあったら、間を開けてしまうと間に合わないので、すぐに良くないところがあれば変えていく、いいところがあればそれを伸ばしていくというところで最後は詰めていけたらなと思っていました」

――どんな違和感やよくないことがあったか
「人によりますが、どうしてもレースが近づいてきたり、出走が確定した選手は浮ついた気持ちになったり、これまで丁寧にやってきたウォーミングアップも雑になっていたりすることがありました。なので、あと1ヶ月もあれば、そこから故障してスタートラインに立てなくなることだって全然あるんだから、最後の最後まで出走することがゴールじゃないんだから、適当なことをするんじゃなくて、勝つところをイメージして、もうちょっと丁寧にやろうという声かけは行いました」

――チームメイトは尖っている人が多い
「みんな自分の信念があって、それを曲げない。でもそれが逆にベクトルが揃えば大きな爆発力を生むと思う。そういった方向に僕や片桐、徳丸涼大(4年)、若林宏樹(4年)でみんなでうまく調整しながらできたと思います」

――箱根の総合優勝など、目標がブレそうな場面は
「本当にブレることなくできて、そこは1番みんなに感謝したいです。 絶対に箱根だけは優勝するという、みんなもちろん個人として成果も出していましたけど、それは最後は箱根に向けたステップなんだというところはみんなが持ち続けてくれていたので、みんなに感謝したいなと思います」

――箱根駅伝で力が発揮できる1番の秘訣、要因は
「色々あるとは思いますが、1年間かけてこの箱根駅伝から逆算して体作りをしているので。もちろん出雲全日本も本気で優勝狙いには行っていましたけれども、 どうしても体の状態が上がりきっていない。その状態で戦わなければいけなかったので、箱根駅伝で好走するのはある意味必然なのは感じていて。あとはみんなの箱根駅伝への憧れだとか、ここだけは譲れないという思いがあるのかなとは感じています。要因は準備かなと思っています。夏合宿の頃から同じような傾斜を使ったトレーニングだとかを山のメンバーは行っています。若林や野村昭夢(4年)は1年目からずっと山へ憧れがあったので、仕方ないから山を走るような感じではなく、本当に純粋に山に憧れて、走りたいと思って走っているので、準備もしっかりできるんじゃないのかなとは感じます」

――設定ペースが上がって、練習の強度も上がっている
「上がっていますね。こんなペースでやるの、とは思うんですけども、意外と練習が終わってみれば余裕を持ってできたと思います。監督のそのさじ加減はすごいなと感じています

――走り終わって自分で実況していた?
「『青山学院大学、トップで襷リレー!!』と言った気がします。実況してしまいました。全くするつもりはなかったです。本当に無意識です。 でも伊藤大海アナウンサー(日本テレビ)が最高の実況をすると言ってくださっていたので、伊藤アナウンサーの実況も聞こえましたし、 それに被せるような形になって申し訳ないなとは思います。本当にこの箱根駅伝に小さい頃から成長させてもらったので、 その憧れが出てしまいましたが、何か恩返しをしたいなという気持ちがあります。いつか僕もなにかしらの形で箱根に携われたら嬉しいです(4月から福井放送アナウンサーとして就職) 」

――原監督から学んだこと
「言葉の力だと思います。同じ内容を言っていても、監督が話すとみんなが確かにそうだなとなるのも、みんなが監督のことを信頼して最後までついて行っているからこそ、強い青山学院が長い期間続いていると思います。伝える力はすごく大事なんだというところを勉強させてもらいました。今度は伝える側に回るからこそ、それもより一層感じる部分があります。監督のすごさを、特に4年目は感じました。印象に残っている言葉はぱっと出てこないですが、運営管理車からの言葉は、力がよみがえるような感覚が今日もあったので、あれはすごいなという感じです。今日は『お前が勝負決めてくれ』『キャプテン頼むよ』などでした」

――去年の箱根駅伝が終わってすぐに「大手町で笑おう」と話していた
「今年ももちろん走った10人以外は悔しい気持ちでサポートをしてくれたと思いますが、昨年怪我で出られなかった経験からも、走れなくても全力でやり切って、1月3日にフィニッシュテープをアンカーが切るまでやりきったら、きっと来年以降につながるなという実体験があったので、ぜひみんなにもそういった思いでやってほしいっていうことを伝えました。 今回外れたメンバーも本当に献身的にサポートしてくれたり、ポジティブな言葉でみんなを鼓舞してくれたりしたので、本当にみんなには感謝しています」

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