【101回箱根駅伝】3度目の正直はある⁈ 関東学生連合 東大大学院・古川大晃

【101回箱根駅伝】3度目の正直はある⁈ 関東学生連合 東大大学院・古川大晃

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八代市立第六中学校~熊本県立八代高等学校~(一浪後)熊本大学~九州大学大学院~東京大学大学院(博士課程4年)、29歳。高校で陸上を始め、競技歴は15年目になる。関東学生連合チーム古川大晃のプロフィールだ。

箱根駅伝について古川は「高校3年の進路相談で泣いて相談するくらい出たかった。それくらい憧れの舞台」と話す。古川はその憧れの舞台の入り口に過去2度立ったが、あと一歩のところでスポットライトを浴びることはできなかった。第98回大会、99回大会と連続で関東学生連合チームに選出されたが、補員のまま舞台を後にしている。

2年間補員として見た箱根路について、古川は少し時間をおいてから、こう話した。「すごい舞台だなって思うのが一つ。襷が繋がる時、沿道の盛り上がりが波のようにバーって伝わってきて、バーって抜けていって、報道の人たちも多くて……。もう一つは、やっぱり走れなくてすごい悔しいなと。もう何としても走りたい、走るっていう気持ちで関東にも出てきていたので。自分が選手として走らないっていうことはすごい歯がゆい思いでした」

古川は東大大学院修了後、京都の国立大学で博士研究員になることが決まっている。今回が最後のチャレンジだ。12月29日の区間エントリー発表時点で、登録はリザーブ。ただ、予選会のタイムはチーム5番手で、12月8日に行われた単独走16キロタイムトライアルの順位はチーム9番手。今大会の関東学生連合チームの主将にも選ばれている。古川史上最も憧れの舞台に近づいている。東大大学院生が箱根路を走れば史上初。また、ともに練習を積んできた東京大学・秋吉拓真(3年・8区エントリー)との襷リレーも夢ではない。

「憧れの舞台を最高の形で終われるよう、いい走りができたらなと思います」

関東学生連合チームの目標は「総合8位相当」。スタートラインに立てば、その瞬間、憧れは現実に変わる。筆者は古川の端的な言葉の中に現実の目標を自分の走りで手繰り寄せる、その準備ができていると感じた。今回の関東学生連合のエントリー変更は例年以上に注目だ。

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