米FRB、ゼロ金利政策の解除前倒し マーケットには「ちょっとサプライズ」~6月17日「おはよう寺ちゃん」
6月17日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)にて取り上げられた話題の1つが、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が15~16日に開いた連邦公開市場委員会の声明。番組放送、数時間前に発表されたばかりのこの声明について、寺島尚正アナウンサーと、木曜コメンテーターのストラテジスト・嶋津洋樹氏が議論を交わした。
為替や金融市場など日本への影響は?
「現時点では、支援的な政策を維持すると確約しながらも、新型コロナウイルス感染拡大状況が改善しているという認識を示し、コロナ禍による危機が経済の重しになっている、との文言を声明から削除しました。また、2023年中に、ゼロ金利政策を解除する方針を示しています。アメリカ経済の回復と物価上昇率の加速を受けて、これまで24年以降としていた利上げの時期、この想定を前倒しするというものです」(寺島アナ)
寺島アナが紹介した声明内容を受けて、嶋津氏は「記者会見が日本時間の(朝)4時頃に終わるので、入ってきたばかりのニュースですね」と速報であることに触れ、「もっと長く(ゼロ金利政策を)やると思われていたので、マーケットとしてはちょっとサプライズだったなという反応」と見解を示した。
「為替は円安ドル高になっている。株式市場も、金融政策が緩和的な状況が続く前提で株価が上昇してきたが、その支えが早い段階でなくなりそう、ということが逆風になっている」(嶋津氏)。
寺島アナの「日本への影響はどう考えればいいんですか?」という質問に対して、嶋津氏は、「最初はアメリカに釣られて円安で始まるかもしれませんけれども、それだけ経済が強いので金利があがり、それがドル高につながれば、戻す場面もあるかもしれないですね」と回答。
最後に、FRBが「(インフレ率が上昇したのは)去年大きく下がったから、前年と比べて高く見える。一時的に経済再開しているからそれが影響している」と嶋津氏。今年のインフレ率上昇を懸念していることについて、「予想よりも(インフレ=物価上昇が)長引くのでは」と自身の見解を述べ、議論を締めくくった。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/06/17/木 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
2021/06/17/木 06:00-07:00 | おはよう寺ちゃん 6時~7時 | 文化放送 | radiko