【101回箱根駅伝】早稲田大学・「山の名探偵」が先頭を走る

【101回箱根駅伝】早稲田大学・「山の名探偵」が先頭を走る

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おれは「山の名探偵」工藤慎作。
黒づくめの男たちに薬を飲まされたわけではないが、身長は168センチ、ちょっと小柄ではある。前回の箱根駅伝で1年生ながら山上りの5区を走って区間6位と好成績を上げた。そのころから皆が俺のことを「山の名探偵」と呼ぶようになった。どうやら某SNSでこの呼称がトレンド2位となったようだ。ひたむきに走る姿と、トレードマークのメガネがあの国民的人気アニメの主人公に似ているかららしい。
ちなみに俺が使っているメガネは「犯人追跡メガネ」ではない。盗聴機能も発信機も付いていない。アスリート用のスポーツメガネですらない。市販のごく普通のメガネだ。以前にいわゆるスポーツサングラスを使ったら度付きなのでレンズが重すぎて使いにくかったのだ。レース前に特別なことはしないって大事なことだと思っているので、今回もいつものメガネで走る予定だ。
迷宮なしの名探偵。真実はいつもひとつ!
以上名探偵コナン調でお伝えしました。

さて早稲田。今回の箱根、注目は3強+1と言われる。青学、駒澤、國學院さらに創価。その一角をどう崩すのか。花田勝彦監督は「選手に先頭を走ることを経験させたい」という。「優勝しようって言ってるチームは、先頭走らないと当たり前ですが優勝できません。その景色を見るっていう経験が最近ない。それがちょっとね、この2大会、出雲、全日本はできなかったんですが箱根ではなんとかしたい」

先頭に立てる可能性があるとすれば2区だという。1区が混戦になって先頭が見える位置で2区の山口智規がタスキを受ければ、そして山口が他大学のエースと互角に戦うというシーンを目論む。4区までいい流れにのれれば5区は「山の名探偵」工藤がタスキを待つ。「工藤につなげばそこから順位が落ちることはない。大きいのは前半区間4人に安心感を与えることができること」

「早稲田が総合優勝する時っていうのは、過去もそうですけど、常に前を走って、逃げるパターンです。どこかの区間で追いついて逆転というパターンはない。 そういう意味で、やっぱり先頭を走ることに慣れることがすごく大事」

就任3年目の花田監督、1年目はけが人をできるだけ出さないためのベース作り。2年目は最新のシューズに対応できる筋力の強化、3年目はそれぞれの応用、と段階をおってチームを強化してきた。
成果は如実に表れ、今季は年間通じて大きなけが人が出ていない。
早稲田がどこで先頭に立つのか。3強+1を慌てさせることができるのか注目したい。

【スタート&フィニッシュ実況担当:長谷川太】

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