『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』    「太陽光パネル」なぜ義務化?

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』    「太陽光パネル」なぜ義務化?

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情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。

この連載は、番組内の人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2024」の内容をもとに大垣さんが執筆した、WEB限定コラム。ラジオと合わせて、読んで得する家とお金の豆知識をお楽しみください。

★メールまとめ
東京都の新築住宅、太陽光パネル設置義務化はなぜ?

★メール本文
府中市 フチューシャ (40歳)

来年から東京や川崎、相模原などで太陽光パネルの設置が義務化されるそうですね。
家の新築を考えているのですが、なんかめんどくさいです。
お金がかかるばっかりのような気がするのですが、それなりのメリットはあるものなんでしょうか。

(府中市 「フチューシャ」さん 40歳)

「環境問題がんばってるぞ」あるいは

二つの考え方があると思います。一つは「環境問題がんばってるぞー」。でも、それにしても義務化というのはちょっと…激しいですよね。
そこで、もう一つのありそうな話は、災害があったときに、電気がないと困るだろうから…っていうことを、すごく真剣に考えないといけないぐらいヤバい情報がきてるのかな。

かなり無茶な「義務化」の背景

総理大臣とかやってたら、ものすごいホントの情報が入ってるはずだと思うんです。そう考えると、自治体とか国が普通にはやらないよな、ってことをやれってときは、裏でけっこうシリアスな事態になってる可能性もあると思うんです。
「義務化」って、けっこう急にスポーンと遠くまでいっちゃった感じがしますね。なんかちょっと唐突に思います。もっといろいろやることありそうなのに。

地震が必ず来るかはわからないが

もちろん政治家の方が得点を稼ぎたくて、「私は環境を大事にしてるのよ」って言ってる、ってふうに考えるのがなんとなく自然だけど。ちょっとそれにしてはね、なんかがんばってるよね、っていう感じがしてやだなー、とか思って。
残間さんは「地震の先生のそばに行くと本当に用心したりしてるわけよ。先生ほんとは何か隠してるんじゃないか」っておっしゃいます。でも地震本部っていうサイトに入ると、今はもう500mブロックぐらいのところに、今後30年間にめちゃくちゃ激しい地震の怒る確率というのが出てるんです。どことはいいませんが、99%なんていうところもありますから。必ず来るかっていうとそうでもないんですけどね。

政治家と学者の「情報」の差

私たちが情報に近くなったと言っても学者の方が情報に近いというのは、秘密を知ってるんじゃなくて、普通の人が見ないようなものをわざわざ調べに行くからつい見つけちゃうっていうタイプなんですね。学者の場合は。
でも、総理大臣なんかは情報が早いような気がします。だから太陽光義務化もそういう裏があるのかと思ったりするわけです。でも太陽光はあってもいいと思います。災害時、クルマの電気よりはもうちょっと使えそうに思います。

これだけ毎年災害が多いと…

あまり危機をあおってはいけないけど、案外、国が言ってくる唐突なことをちゃんとウォッチしてると、総理大臣しか知らないヤバい話が隠れているのかもしれない。こんだけ毎年いろいろ起こると…。まったく全員知らなくてビックリしたのかっていうと、そうでもないこともあるのかもと思ったり…太陽光パネルから、そういうしようもないことを考えてしまいました。
実際は全然、そんなウラはないんだと思いますけど。でもただでさえ住宅が高くなってる上に、さらに太陽光パネルまで…とは、確かに思いますよね。

今日は「太陽光パネル設置義務化」について考えてみました。
メールをお寄せいただき、ありがとうございます。

大垣尚司 プロフィール
青山学院大学 法学部教授、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構代表理事。

第一線で培った金融知識をもとに、住宅資産の有効活用を研究・探究する、家とお金のエキスパート。

東京大学卒業後、日本興業銀行、アクサ生命保険専務執行役員、日本住宅ローン社長、立命館大学大学院教授などを経て、現在、青山学院大学法学部教授。
2006年に「有限責任中間法人移住・住みかえ支援機構」(現、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構)の代表理事に就任。
日本モーゲージバンカー協議会代表理事を兼務。著書に『ストラクチャードファイナンス入門』『金融と法』『49歳からのお金ー住宅・保険をキャッシュに換える』『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』『生きづらい時代のキャリアデザインの教科書』など。

家とお金に関するご質問、お待ちしてます
番組では、家とお金にまつわるメールやご質問をお待ちしています。
宛先は、otona@joqr.netまで。

※この記事で掲載されている情報は全て、執筆時における情報を元にご紹介しています。必ず最新の情報をご確認ください

お知らせ
パーソナリティの一人である大垣尚司さんが代表理事を務める一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。

住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

賃料の査定や、ご相談は無料。資格を持ったスタッフが対応いたします。

制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。

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