「追いついていけない」なぜ日産とホンダは経営統合することになったのか?

「追いついていけない」なぜ日産とホンダは経営統合することになったのか?

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お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金13:0015:30 12月27日の放送は大竹まことと金曜パートナーの壇蜜がお休み。ジャーナリストの青木理氏と経済学者の金子勝氏がリスナーのメッセージをテーマに議論を交わした

――日産とホンダの経営統合について意見を聞きたいというメールを紹介――

青木「僕も専門分野じゃないんで報道ベースしか知らないですけど、シャープを買収した鴻海が電気自動車も含めて手を広げようと、興味を示したという危機感みたいなものも、ホンダが手を差し伸べる原因だったんじゃないかみたいなことが言われていますね」

金子「間違いないと思いますね。というのは、日産も三菱自動車も中国で電気自動車は全然販売不振なわけ。中国の電気自動車メーカーは次々と台頭していて。日産はかなり早かったんだけど、中国は自動車を電気化する概念じゃないんだわ。要するになんて言うの、コンピューターの端末みたいな」

青木「スマホが車になるみたいな、そういうイメージなんですかね」

金子「そういう概念になっちゃってて追いついていけない。それでもう一つは、アベノミクスで、いよいよ円安で」

青木「要するに円安というのは物価高。だから今、野菜も高い、米も高いという状況になって、たぶんリスナーの人はみんな苦しんでると思う」

金子「輸入して調達しなきゃいけないものはどんどん上がっちゃうわけでしょ」

青木「ただ一方で、自動車産業は典型的なんだけど、全部が全部国内で作ってるわけじゃないにしても、輸出で稼いでるような企業にとってみれば、これはありがたい。トヨタなんかその典型」

金子「1ドル130円で設定して160円になったら、1ドルのものを輸出するだけで30円儲かっちゃう。逆に輸入しようと思うと、1ドルのものを輸入するのに130円だったのが、160円かかる。そういう問題。これは物価が非常にひどくなってるのと、実は中小企業ではインフレ倒産が結構増えちゃっている。コロナの時にゼロ金利の融資をたくさんやった、その返済で倒産するというのが増えて1万件を超えた。生活が苦しいだけじゃなくて、企業も苦しい。だからインフレを何とかして欲しいというので「減税を」みたいな議論が出やすくなっている。それまで大手の企業は輸出で儲かっていたはずなんだけど、ちょっとヨレヨレし始めると、外国から見ると日本の企業はすごく安い。円安になっちゃうと買い叩かれる」

青木「だからセブン-イレブンが買収されるんじゃないかとかありましたね。鴻海が日産に触手を伸ばそうとしたしたのも、安いということがあるんでしょう」

金子「アベノミクスの成果というか結果なんだけど、日本はどんどん産業競争力が落ちて、ついには外資に買い叩かれるような状況が始まった。自動車一本足打法と言われていた自動車が、弱いところから投げ売りされそうになっている。ということを危機感を持って考えなきゃいけないんだけど、未だにアベノミクスを推奨していたやつが、今メディアの真ん中で居座っている。明らかに失敗しているわけだよ」

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