生活リズムが乱れがちなこの時期はブナシメジでGABAとオルニチンを摂取して健やかな睡眠を!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、医療法人社団明寿会 雨晴クリニック院長の坪田聡先生に「睡眠ケア」というテーマで話を伺った。
この時期、忙しさを理由に何かと乱してしまいがちな生活リズム。生活リズムが乱れると、体内時計のリズムが狂い、睡眠と覚醒のリズムを調節するホルモンに影響が及ぶそうだ。睡眠は、就寝時に向けて分泌されるメラトニンと起床時に向けて分泌されるオレキシンというホルモンでリズムを作っており、メラトニンは、眠気を誘う「睡眠ホルモン」と言われているが、このメラトニンのリズムを刻む起点となるのが、朝の体内時計のリセット。
太陽の光を浴びて、体内時計がリセットされてから15~16時間後にメラトニンが分泌され、眠気が生じるように人間の身体はできているため、朝にうまくリセットが行われないと、夜間のメラトニンの分泌が遅れたり、分泌が不十分になったりする。そのために眠れないとか、起きるのがつらい、といった症状が起きるというからくりだ。
では、睡眠と起床リズムを整え、体内時計をリセットするにはどうしたら良いのだろうか?
邦丸「睡眠と起床リズムを整え、体内時計をリセットするにはどうしたら良いのでしょうか?」
坪田「体内時計をリセットするには、「朝に太陽の光を浴びる」、「毎日決まった時間に起きるようにする」、「朝食を食べる」、「日中は活動的に過ごす」、そして「夜はリラックスする時間をつくる」というような事が有効です。また体内時計は自律神経やホルモンを介して連動していますので、体内時計をリセットするには、食事や運動、太陽の光などの外界のリズムと調整することが大切です」
邦丸「良い睡眠のために、栄養面ではどんなことに気を付ければ良いでしょうか?」
坪田「不眠の原因の一つは日常生活でのストレスにあります。人はストレスを感じると交感神経が刺激されて、身体が緊張状態となります。ストレスによる身体の緊張が長く続くと、睡眠の質の悪化、慢性的な疲労感などを引き起こします。交感神経の働きを抑制させ、気持ちを落ち着かせることで質の良い睡眠をサポートしてくれるのが、「オルニチン」と「GABA」という成分です。GABA成分はγ-アミノ酪酸というアミノ酸の一種で、心理的なストレスを軽減する機能や血圧低下効果などが報告されています。「GABA」は、食べ物からも摂取できることが分かっています。その代表ともいえるのがきのこです。特に多いのがブナシメジやブナピーです。また「オルニチン」は、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を抑制する働きがあります。臨床研究から、オルニチンを摂取することで睡眠の質が高まることがわかっています。特にブナシメジやシイタケに多く含まれています。邦丸さんはお酒はお好きですか?」
邦丸「はい。大好きです」
坪田「この時期は、お酒を飲む機会も増えると思いますが、「オルニチン」は、肝臓の働きを助けることで、疲れをケアする働きも期待できます」
邦丸「食事にはブナシメジとかしいたけをどんどん入れたほうが良いということですね。きのこには抗酸化作用のある栄養素「エルゴチオネイン」も豊富で、このエルゴチオネインは睡眠の質の向上に役立つともいわれています。きのこを摂り入れた食事や栄養面からも「睡眠ケア」ができるというわけですね」
「くにまる食堂 ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」は毎週火曜日朝11時半ごろ、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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