１人当たりＧＤＰが最低の２２位 大竹まこと「日本の低迷は結構続いている」

番組内で紹介した東京新聞の記事によれば、２０２３年の日本の１人当たり名目国内総生産（ＧＤＰ）がドル換算で３万３８４９ドルとなり、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）加盟３８カ国中２２位だったと、内閣府が２３日に発表した。

また、比較可能な１９８０年以降で、２２年と並び最低順位であり、２１位の韓国を２年連続で下回り、２３位のスペインとの差も前年から縮小した。これは慢性的な低成長に加え、為替相場の円安進行が響いた、とある。

番組では１人あたりではなく国単位で見た名目GDPも紹介し、２３年の日本の名目GDPは４兆２１３７億ドルで、アメリカ、中国、ドイツに次ぐ４位だったと伝えた。

この記事に対してお笑い芸人の大竹まことは、GDPがどうのっていう以前に、給料を見ても分かるように、ある企業が最高益を上げていると聞いても、庶民にしてみればその最高益はどこに行ったのか、給料に何も反映してこないじゃないかという感じがあるのではないか。世界の中で見てGDPが２年連続過去最低というが、日本の低迷は結構続いていると感じる、と話した。

フリーライタの武田砂鉄氏は、今の日本が低迷している状況が今後打破されるというか、ここからどのように盛り上げていくのかと考えた時に、起爆剤となるジャンルというかカテゴリーがあるわけではないと思えるのがなかなか厳しい状況だと話した。

また、番組パートナーの小島慶子は「幸せな人の多い国を目指すのがいいんじゃないか」と述べた。日本が焼け野原となり、みんなが本当に大変だったところから、毎日一生懸命働いて経済大国を目指すということに意味はあったと思う。ただ、世界で最も高齢化が進んでる国、人口減少していくこの日本で目指すべきことは、今いる人たちが幸せになることだと思う。日本が世界の中でどれだけ順位が高いかということに誇りを見出していた時代から、今、緩やかに老いていく国において、それぞれの人が、自由に、幸せに生きていられるということに喜びと誇りを見出せるような国を目指して欲しいと思う。自分はそのような国で暮らしたい、と語った。

 「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午後1時～3時30分、文化放送（FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。