死亡率はアメリカの3倍も!? 大竹が新型コロナの今に迫る
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 12月23日の放送は、2021年に『誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?』を著した、著述家で工学博士の牧田寛氏が出演。新型コロナの最新事情について伺った。
大竹「牧田さんは2021年に『誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか』という御本をお出しになっています。今の日本のコロナがどうなっているのか、アメリカとの比較など、時間いっぱい質問したいと思います。まず、パンデミックが始まったのは2019年の年末でしたが、あれから5年、日本ではどれだけ被害があったのか、お話いただけますか」
牧田「新型コロナによる日本の死者数ですけれども、これは先般、共同通信社が報道しました通り、累計で12万7358人が統計上の死者数です。日本では、2020年末までは「日本の奇跡」といわれるほど死者数が非常に少なかったんです。ところが、2021年はじめに東京を中心に死者が出始めて、春になると今度は大阪を中心に死者が出たと。2021年の8月ぐらいにワクチン接種効果が出始めて、死者数が一旦減少しました。
2021年の年末までは死者数がほとんど出ない状態。これは素晴らしいワクチンの成果でした。ところがオミクロン株が発生し、これがワクチンを無効化してしまいまして、2022年以降は死者がどんどん増加している状態です。今年度は7月までしか死者が出ていませんが、前年度比で倍近い過去最大の死者数が出てます。これまで日本で一番たくさん人が亡くなったのは2022年度で、例年の2倍の5万5千人ほどが亡くなってます。これが最大で、23年度は3万1千人。今年は7月の時点で9000人以上の方が亡くなっています」
大竹「アメリカの死者数と比べた場合、人口当たりの死亡率は、近年、日本の方が高くなっていると考えていいんですか?」
牧田「はい、その通りです。これは僕も祖統計を見て、22年頃から「タイ」になったなというふうに見てたんです。日本の人口動態統計を自分で処理するようになったらびっくり仰天で、21年まで日本は、アメリカよりもはるかに少ない人口当たり死亡率だったんですけど、22年になると追いついてしまいました。おそらく誤差を考えると、日本とアメリカは「タイ」です。23年になるとアメリカを追い抜いてしまいました。今年は7月の時点で日米を比較すると、日本はアメリカの3倍の率で死んでますね。そういう状態になってます」
大竹「五類移行後、世間では沈静化したような感じになってますよね。だけども、実際はそうではないと言うことですか?」
牧田「そうです、全く沈静化してません。コロナだけに限らず、感染症の流行を正確に把握するためには死亡統計を見るのが一番正しくて、やはりそれを見ると増えている」
大竹「どの年代が一番多くお亡くなりになっているか分かるんですか?」
牧田「そこまできちっと見てませんが、ただお年寄りと男性の40から60代の方が結構やられてます。あと子どもにも犠牲が出るようになり始めています」
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