【101回箱根駅伝】立教大学・山本羅生(4年)を襲った体調不良の原因とは
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箱根駅伝予選会トップ通過の勢いを加速させ、
エントリーメンバー中、私が気になったのは山本羅生(らいき/
本人によれば「今年は体調不良が続き、 朝練習もできない状況から抜け出せなかったが同期全員がずっと励 ましてくれていた」とのことだった。
山本は大学生活最後の一年を迎える矢先の早春に仙骨を骨折したこ とから負のスパイラルに陥った。 直後に就任した髙林祐介新監督が練習内容を見直したことでチーム は高みに引き上げられていくのだが、 故障ですっかり出遅れた山本は新たなメニューに順応するまで時間 がかかってしまったのだ。
「7月に復帰したが全体の6~ 7割しか練習を消化できない我慢の日々が続き、 夏合宿後半には夜に眠れなくなった。 2時間寝たら目が覚めて1時間起きてしまう悪循環。 結局トータルで3~4時間睡眠にとどまり続け、 食事中は吐き気を催した」そうだ。検査の結果、 山本は軽度のうつ状態と診断される。原因は、 我慢しすぎていたから。 周りの励ましの声も重圧に感じてしまい陸上競技を辞めることまで 考えたが、山本は見事に復活した。
箱根駅伝予選会と全日本大学駅伝で魂をむき出しにして走る仲間た ちを見て自然と「頑張りたい」と思えるようになったのだ。「 無くしかけていた気持ちが甦ってきた」 というタイミングの11月からしっかりと走り始めた彼は最後の最 後で16名に滑り込んだ。
箱根駅伝予選会と全日本大学駅伝で魂をむき出しにして走る仲間た
「予選会までは全く走っていなかったが今はもう大丈夫。昨日( 12/14)のポイント練習は入学以来最高の内容だった。 練習をやってきた期間は短いが明らかに感触はいい。 おそらく過去に積み上げてきたものが良い形で引き出されている。髙林監督の手腕のおかげ。 箱根駅伝に間に合ったのは同期全員が精神的に支えてくれたから。 監督も根気強く”待ってるよ”と声をかけ続けてくれた。 チームの想いを受け止めた4年生の意地とプライドが今の自分には ある。前回よりも箱根に懸ける気持ちは強い。 だから絶対に速く走れる」と山本羅生は断言している。
絶望から這い上がってきた男なら天下の険を攻略できるはずだ。 63年ぶりのシード権獲得をもくろむ立教大学の存在は間違いなく 今大会を活気づけている。
【往路総合実況担当・斉藤一美】
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Information
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『文化放送新春スポーツスペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』
1月2日(木)・3日(金) 7:30~14:30 *全国33局ネット(放送時間は異なる場合があります)
▼1月2日(木) 往路
解説:大志田秀次(中央大学OB、東京国際大学前元監督、Honda陸上競技部エグゼクティブアドバイザー)
プレーヤーズ解説:伊地知賢造(國學院大學OB、ヤクルト陸上競技部)
移動解説:柏原竜二(東洋大学OB、「2代目・山の神」、『箱根駅伝への道』ナビゲーター)
総合実況:斉藤一美アナウンサー
▼1月3日(水) 復路
解説:大志田秀次(中央大学OB、東京国際大学前元監督、Honda陸上競技部エグゼクティブアドバイザー)
プレーヤーズ解説:花尾恭輔(駒澤大学OB、トヨタ自動車九州陸上競技部)
移動解説:柏原竜二(東洋大学OB、「2代目・山の神」、『箱根駅伝への道』ナビゲーター)
総合実況:寺島啓太アナウンサー
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この記事の番組情報
文化放送新春スポーツスペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継
2025年1月2日(月)・3日(火) 7時30分~14時30分
青山学院大学の連覇か、駒澤大学の王座奪還か、 それとも國學院大學が初優勝で三冠を手にするのか—— 「3強」の様相を呈する今シーズン。2日間、10区間合計217…