女性検事の訴えた上司による性的暴行、上司が一転して無罪を主張へ。その理由を青木氏「このままいくと、実刑になっちゃうから意見を翻した」
12月13日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。毎日新聞の「【政界地獄耳】上司からの性的暴行、女性検事の涙の訴え 法相はどう対応するのか」という記事を取り上げ、大竹、青木理がコメントした。
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大阪地方検察庁元検事正・北川健太郎被告が、部下だった女性検事に性的暴行を加えた罪に問われている裁判は、元検事正が勝算があるとしたのか、初公判で「公訴事実を認め、争うことはしません。被害者に深刻な被害を与えたことを深く反省し、謝罪したい」という姿勢から一転、10日、弁護人が会見で「同意があると思っていた」「抗拒(こうきょ)不能だったか疑わしい」と無罪を主張したのはマイナスに働くのではないか
11日、被害を訴える女性検事は会見で涙ながらに「元検事正自身が犯した準強制性交等の罪について、否認に転じ、無罪を主張していることを絶句し泣き崩れました」「性犯罪事件においてどのように主張すれば逮捕や起訴を免れやすいか、無罪判決を得やすいかを熟知した検察のトップにいた元検事正が、世にまん延する『同意があったと思っていた』などという姑息な主張をして無罪を争うことが私だけでなく、今まさに性犯罪被害で苦しんでいる方を、どれほどの恐怖や絶望に陥れ、被害申告することを恐れさせているか、そして、今後さらに多くの性犯罪者に『同意があったと思っていた』と主張させて、性犯罪の撲滅を阻害し、むしろ助長させることになる」。と語った。
大竹「検察のトップですよ?それが一時は認めた。それを覆して」
壇蜜「同意があったと言った」
大竹「これは、どう捉えたらいいんですか?」
青木理「これちょっと取材してみたんですけど、これは準強制性交罪なんですけれども、このままいくと、多分実刑になっちゃうんですよね。なので罪を認めて、なんとか情状酌量を、せめて執行猶予を取るという方針で最初臨んだんだけど、どうも被害者の処罰感情もすごく強いので、世論の動きもそうだけれども、このままいくと、実刑になっちゃうからということで、だったらきちんと自分の主張をした方がいいという判断にどうも傾いたということのようなんですね。で、新しく今度弁護士につかれた方々がどちらかといえば人権派っていうか、そういう人たちらしいんですけれども、これも推定無罪なので、北川被告のこの反応が許しがたいという気持ちはよくよくわかるんだけれども、これから公判で被害者は法廷でもちゃんと多分訴えるでしょうし、北側被告側が合意があったという実際のきちんとした証拠、あるいは証言をどこまで出せてくるかという辺りをきちんと見なくちゃいけないというところは言えると思います」
大竹「でも、証言していけばいくほどこの女性は傷つくことにもなりますよね」
壇蜜「ずっとずっと繰り返して証言していくわけですもんね。心に傷ができる」
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