
【水谷加奈の劇場型恋愛体質】嗚咽…号泣…慟哭
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―12月13日(金)配信分―
駅の改札にて。大きな泣き声が聞こえてきます。
見るとすぐそばのビル入口階段に制服を着た女子校生が座っていて、スマホを手にしながら声を上げているのです。
ただ泣いているのではなくて異常なほどの嗚咽…、いや号泣…、いやいやそれを通り越して慟哭…と言っても良いのではないかというくらい。
「もういやだー。無理ー。わあああああ!」
スマホで誰かとメールのやりとりをしているのか、それとも電話しているのかはわかりません。
5メートルほどこちらから見ても鼻水を下まで垂らして泣いているいるのがわかりますし、
それをぬぐおうともせず、誰の目も気にせずここまで声を上げるなんて。
受験に失敗したのか?ふられたのか?友達とのトラブル?家庭で何かあったのか?いろいろと想像してしまいます。
声をかけにくいくらいの異様な雰囲気もあり、道行く人は驚きながら通り過ぎていくしかありません。
逆にこの状態に声をかけるのって勇気がいります。そこで取り急ぎ駅員さんに声をかけることにしました。
「女性が大声で泣いているんですけど、飛び込んだりしたら怖いのでちょっと見てもらってもいいですか?」
そうです。目の前が踏切なので瞬間的にそういう気持ちになってしまったら困るではないですか。
声を上げて泣いて気持ちがおさまることもあれば、そのままネガティブなゾーンに入ってしまうこともあるでしょう。
するとすぐ駅員さんが対応してくれたようでした。
私はすぐに電車に乗ってしまったのでその後どうなったかはわかりません。
彼女が落ち着いて自分を取り戻してくれていれば良いけれど…。
おせっかいかもしれないけれど、誰かのひとこえが助けになることもあるかと…。
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