【アナコラム】高橋将市「ジョンの曲を聴きながら」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼12月13日配信号 担当
高橋将市アナウンサー

私にとって、ビートルズは自分の音楽の原点であり、未だに作品によく触れます。
中学2年の時にアルバム「Let it be」を買ってから34年、何回聴いても飽きることはありません。ビートルズのメンバーで中心的存在だったのが、ジョン・レノンとポール・マッカートニー。私はハッキリ言ってポール派です。柔らかなメロディーの曲が多いからです。ジョンの曲はどちらかというと激しいというか、カタいメロディーの曲が多い印象でした。ただ、年を経るにつれて、ジョンの作品にも良さを感じるようになっていきました。今回は私が好きなジョンの作品をいくつかご紹介したいと思います。

「Mother」「God」はビートルズが解散し、ジョンがソロになってから間もない作品です。「Mother」では複雑な生い立ちをたどった自らの両親への思いをシンプルに、しかし激しく歌っています。「God」では「I Don’t Believe the Beatles(私はビートルズを信じない)」という歌詞に衝撃を受けました。
5年間の活動休止期間を経てから発表された作品では「Woman」「Beautiful Boy」が好きです。ともにメロディーが柔らかです。活動休止前の作品と違い、曲調が全体的に穏やかな作品が多い印象を受けます。メロディーという面では「Watching The Wheels」という曲も個人的におすすめです。

1975年に活動を休止する前のジョンは社会的にもメッセージ性の高い曲を多く発表していましたが、その中でも「Imagine」「Happy Xmas(War Is Over)」は皆さんもご存じの代表的な曲で、私も大好きな曲です。ともに世界平和と反戦、平等を歌った曲ですが、シンプルでわかりやすい歌詞が好きです。「Happy Xmas(War Is Over)」のコーラス「War is over if you want it (あなたが望むなら 争いは終わる) 」の一節は胸に響きます。
2曲ともやはりジョンがソロになって間もない頃に作られた作品です。当時はベトナム戦争の真っ最中でした。それから半世紀、残念ながら世界のどこかで今も争いは続いています。ジョンが生きていれば84歳。混沌とする21世紀にどんなメッセージを発信し続けたのか。12月8日の夜にジョンの曲を聴きながら、ふとそんなことを考えました。


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