韓国、一時「非常戒厳」宣言 藤井氏「国会運営の行き詰まりを打開するためにやったのだとしたら、許しがたい暴挙」

韓国、一時「非常戒厳」宣言 藤井氏「国会運営の行き詰まりを打開するためにやったのだとしたら、許しがたい暴挙」

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12月5日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、韓国の非常戒厳に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「国会の運営が行き詰まるということは、民意に基づく国会の議論が行き詰まらせている」

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は国政の停滞を打開するための苦し紛れと思える策として「非常戒厳」で軍を動員する禁じ手を打ったが、野党や国民の強い反発を受けて失敗に終わった。尹氏の求心力の低下により、韓国の内政・外交への影響は避けられない状況となっている。

尹大統領が敵意をむき出しにして批判してきたのが野党勢力。国会は4月の総選挙で与党「国民の力」が大敗し、野党が多数派を握っている。最大野党「共に民主党」は官僚らの弾劾訴追案を相次ぎ提出し、予算案の削減を迫るなどして攻撃を強め、国会運営が行き詰まっていた。

3日の午後10時40分ごろに戒厳宣言の緊急談話が発表され、軍が動いた。武装した兵士230人余りが国会前に集まり、警戒監視にあたった。1987年の民主化から40年近くがたった現代に、かつての軍事政権を想起させる緊迫した事態に衝撃が走った。

寺島アナ「国会運営の行き詰まりを打開するために政党活動を禁じ、報道機関の活動を制限する戒厳令を宣布したということなんですが、藤井さん、これはどう受け止めてますか?」

藤井氏「これは驚きですよね。いま説明していただいたように、国会運営の行き詰まりを打開するためにやったのだとしたら、許しがたい暴挙ということになりますね」

寺島アナ「そうですね」

藤井氏「だから民主主義、いわゆるペンの言論というものを鉄砲で潰そうとしたという話になりますからね。国会の運営が行き詰まるということは、民意に基づく国会の議論が行き詰まらせているわけであって、それは大統領が言うこと聞かなきゃしょうがないですよね」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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