能登半島地震から11か月…12月のゲスト松尾一郎 東京大学大学院 客員教授にきく
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
師走に入りました。
今月はタイムライン防災の第一人者 東京大学大学院客員教授 松尾一郎さんをゲストにお送りします。
きょう12月1日で、最大震度7を観測した能登半島地震から11か月となりました。
先日11月26日には輪島市・志賀町で震度5弱の地震が発生。5弱以上を観測したのは6月3日の震度5強以来およそ半年ぶりです。
およそ4年続いている能登地方の地震活動の中で起きた大きな地震の一つで、残念ながら地震活動はしばらく続くと見られています。
松尾先生は「能登半島、被災地までのアクセスが1本の道しかないなど、被災地支援が迅速にできないなど、復旧復興が難しい。
人口減少と高齢化社会、生活再建の問題など、地方都市の災害復旧の縮図」だと話します。
また、今後については「能登半島は雪も降り、気温も下がる、凍結もする。
凍結融解によって土砂災害リスクが懸念されるし、3月からの低気圧による大雨などに対しても備えと構えが重要」と…。
私たちが「命を守るためにできること」を聞くと…
「地球温暖化、南海トラフ巨大地震・津波…何が起こってもおかしくない時代にあることを理解すること。
それぞれの地域で24時間に500ミリの雨が降ったら?震度6強~7の地震が発生したらどうすればよいのか、予め考え、備えを進めること。
ハザードマップは見ておき、家具の固定や一部屋耐震は進めたい」と話して下さいました。
詳しくは12月1日(日)朝5時5分~の「防災アワー」radikoでお聞きください。
さて、1週間前の11月23日(土)24日(日)、東京都主催の「マンション防災TOKYO 2024」というイベントが有明ガーデンで開かれました。
都民およそ1400万人のうちおよそ900万人がマンション等の共同住宅に住んでいます。
20階以上のタワマンも増加の一途を辿っています。
このイベントでは、マンションでの在宅避難体験ができる「リアル謎解きゲーム」も行われ、参加者は災害時に停電したとき、冷蔵庫のどの食品から食べたらいいのか?トイレは使えるのか?などをクイズを解きながら学んでいました。
16階や30階などにお住まいの参加者の皆さんは、真剣に「マンション防災」を学んでいました。
自分事として備えを進めておきたいものです。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子