僅かでも可能性があれば「できます」の精神：個人内多様性は何をもたらすのか

様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2024年11月18日,25日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「個人内多様性は何をもたらすのか」をテーマにデザイナー、映像作家、俳優、パフォーマーのスミマサノリさんと漁師を経てネイル・アーティストになられた中川知也さん（ともにゃん）をお招きしトークを展開しました。最初にマスターからこの質問が飛び出しました。

入山：組織に多様な人がいることが多様性と言われ、もちろんそれも大事だしもっともっと推進されるべきなんだけど、個人内多様性とは、一人の人の中にも多様な側面がある、と。これが経営学の研究だと、多様性が高い人の方が、いろんなところでパフォーマンスが高いっていう研究結果も出てきているんです。今日お越しのお二人は、お一人の中にダイバーシティ（多様性）があるということで、これからはこういう方々がいっぱい出てくるんじゃないかってことで、こういうテーマにしました。スミさんは、いろんなことを行われて、ご自身の中では、どう解釈しているんですか？

スミ：飽きっぽいってのがあると思うんです。あと、バランスを大事にしていて一か所にグッと行ってしまうのがあまり好きではないというのもあります。なので、意図的にバラしているというか、声がかかったら、乗っていくという感じですかね。自分からやろうとするとうまくいかないんで、流れに身を任せるというか。

入山：声がかかってやってみたら、うまくいったからと。

スミ：「○○なことできます？」って聞かれたらとりあえず「できます」と答える。失敗もありますけど、とりあえずやってみるっていう。

入山：僭越ながら僕も一緒かも。有難いことに、いろんなことをお声がけいただいて、２～３割できると思ったら「できる」って言っちゃうタイプなんです。

スミ：可能性が少しでも見えたら、「イケるんじゃないか？」って思っちゃうんです。ともにゃんさん、どうですか？

ともにゃん：僕も深く考えたことないですけど、漁師をやってから全く誰も知らないところに行って、１からコミュニティを作って、友達作って、今月末もイセエビ漁を手伝いに行くんですけど…

入山：ニューヨークでネイルの勉強しているのに、イセエビの漁にはいくんですね（笑）

ともにゃん：その時くらいから、今まで肉の方が好きだったのに、魚が好きになったり、新しい発見というか、自分には無限の可能性があるなぁって気づいたり。あとは、そこでジャズバンドを組んだりとか、新しいことにチャレンジできたんです。

入山：一般的には、ある程度肩書きがはっきりしていて、一つのことに打ち込むことが偉いという風潮が以前まで日本にあって、それが最近は変わりつつありますが、お二人は気の向くままに活動されていて難しいところはないんですか？

番組史上屈指の個人内多様性の高いお二人。そのお答えは？続きはこちらへ
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本日のお客様
スミマサノリさん
大学卒業後、デジタル系制作プロモーションを手掛ける会社に勤務。その後、デジタル系デザイン事務所の株式会社デジタルビイム代表取締役、フリークリエイターを経験。現在は作家・デザイナー・映像作家・パフォーマーとしてマルチに活動。自作のショートコントを発表したり、“捨てられた椅子に座るシリーズ”と銘打った画像をSNSに投稿するなど、ユーモラスで独特な世界観を表現し、コアなファンを持つ。

中川知也さん
高校中退後、アパレル企業への勤務や浮き輪ブランドの立ち上げなどを経験。その後、漁師に転職し、さらに知人の影響でネイル・アーティストに転身。現在は、世界的なネイルアーティストとして、K-POPアーティストや
ラグジュアリーブランド、セレブリティなど多くの顧客を抱えている。

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