AIで松下幸之助が復活! パナソニックの試みに、内藤剛志は「緒形拳さんなら……」
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。11月28日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーの内藤剛志が、パナソニックが始めた新しい試みについて意見を交わした。
野村邦丸アナ「パナソニックホールディングスなどは創業者の松下幸之助氏の考え方などを再現するAI=人工知能を開発したと発表しました。“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助の理念を継承するのが狙いで、生前の音声や発言集といった大量のデータをAIに学習させており、質問に対して『幸之助らしい回答』が返って来るということです。パナソニックでは今後、従業員研修の内容を作成する際などに活用するとしています。
色んなAIがある中で、パナソニックホールディングスが、あの松下幸之助さんの考え方などを再現するAI=人工知能を開発したと。ですから、松下幸之助さんが遺している色んな言葉をですね、本も膨大にありますけど、それらをAIにぶっ込んで」
内藤「『こんな時どうすればいいんですか?』っていうのをチャットで質問したら幸之助さんのAIから答えが返って来るってことですよね?……それはどうなんですかねえ?」
邦丸「面白いじゃないですか!」
内藤「面白いかなあ? ハウツーを簡単に聞けるってことでしょ? だって松下さんがおっしゃったことしか入ってないってことだから、そこから先へは行かないわけじゃないですか。だから、あるものの目次を引くみたいなことになりませんか? 結局は」
邦丸「でも生成AIもあるものだけ答えるんじゃなくて、それを構成して、類推して、松下幸之助さんならこういうことをいうんじゃないかっていうレベルまで行ってるんでしょう? だから『内藤剛志さんが、今度幕末を舞台にした映画に出るんですけど、松下さんはどう思いますか?』って、聞いてみたくないですか?」
内藤「なるほどね。じゃあ松下さんなら『あの人の場合だからギャラはこのくらいにしとかないと』って言いそう(笑)。まあ冗談ですけど。確かにアミューズメントとしてはアリですよ。だったらいいけど本気でやるのはどうかなって思います。なんか悲しくないですかねえ?」
邦丸「従業員研修の内容を作成することなどに活用するっていう」
内藤「あんまり否定的なことばかりいいたくないですけど、じゃあ僕の先輩の緒形拳さんがおっしゃったことをまとめたAIがあったら、そこに行ってそんな話はしませんもんね。『緒方拳さんすみません、ちょっと芝居のことで……どうですかね、拳さん』って、それで返ってくる言葉を信用したいとも思いませんし、聞きたくないです、まず。僕は、ですけど」
邦丸「松下幸之助さんにだったら経営のことを聞きたいと思うでしょう? 例えば緒形拳さんに役者のことを聞いても、返って来るといえば、作品の事で十分わかってると。だから『緒形拳さん、好きな女はどうすればいいんですか?』みたいな」
内藤「『そんなものは行きゃいいんだよ! おまえの実力だ!』って。それか『そんな、女性の話なんてしてないでちゃんと芝居しろ! あんな芝居、へったくそな!』みたいなことじゃないですか?」
邦丸「そういうAIも今後出て来そうですが」
内藤「そうなりゃ面白いですよ。だけど緒形拳さんはそうおっしゃいませんからね、多分ね(笑)。『そんなものは自分で考えろ!』みたいな人だったかな? どっちかというと。大好きでした。大好きで大好きで、あんまりまとわりつくから嫌がられたことがあります。フランスで。50日も一緒にいたことがあるんですよ(笑)、あるロケで。大好きすぎて、『いいよおまえ、あっち行け!』とかいわれて。で、3日ぐらい会わないと、『どうしてたんだ、内藤』っていわれて(笑)」
邦丸「可愛いねえ!(笑)」
内藤「でもAI幸之助も、考え方とか戦略的だとかいう、きちっとしたものならひとつのガイドラインとして非常にいいのかも知れませんね」
「くにまる食堂」は平日朝9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。