権威に対して従順なのは良いことなのか?
日本ではなぜ権威に対して従順な人が多いのか?11月19日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「従順さのどこがいけないのか」という本の著者でニュージーランド・オタゴ大学教授の将基面貴巳に“従順さ”について語ってもらった。
将基面「人間である以上、間違いも犯すし、不正も犯しうる。そういう側面からすると、必ずしも権威ある人の言っていることは正しいとは言えない。その辺りの考え方っていうのはキリスト教の伝統を持っている欧米ですと、聖書に『人に従うより神に従うべきだ』という言葉がありまして、神の絶対的な正しさという観点から人間の権威を相対化する考え方があるんですね。そうしますと人間が何らかの権威を主張しても、それが総理大臣であろうと、大統領であろうと、学校の先生であろうと、会社の上司であろうと、権威っていうのはたかが知れてる。その人たちに逆らったりするのは必ずしも悪い事とは限らない。むしろ、その方がいいという場合もある。そういう主張なんです。ところが日本の場合は、そういうふうにはならない。学校を例にとりますと、子どもを小学校に送り出すにあたって、親がよく『学校では先生の言うことを聞くんですよ』って言いますよね。多分、欧米ではそういうふうには言わない。むしろ『先生にはよく質問しなさい』と言うんです。社会が疑問を大事にするんです。どうも日本では、とにかく言うことを聞きなさい、権威には服従しなさいっていうことを小学校の頃から繰り返し教える。その結果、従順な人間がたくさん出来上がっていく。そういう傾向にあるんです」
この他にも番組では、将基面貴巳が“従順とは何か”を語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
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