G7サミット、なぜ台湾海峡の平和と安定が言及されたのか?~6月14日「おはよう寺ちゃん」
6月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏が13日に閉幕したG7サミット(先進7カ国首脳会議)について討論する場面があった。
影の主役は中国?
イギリス南西部のコーンウォールで3日間開催されたG7サミットでは、首脳声明に台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、中国と台湾の両岸問題の平和的解決を促すことが明記された。日本の外務省などによると、G7の首脳声明で台湾情勢に言及されるのは初めて。
このニュースに対して上念氏は「この手の外交交渉では、誰が参加したのか、何が話題になったのかということだけが大事で、今回は招待国でオーストラリアとインドが来ています。また、声明に今まで入ったことのない台湾海峡という言葉が入りました。今回のサミットは対中サミット、影の主役は中国ですよ」とズバリ指摘。
「先ほども5時台のコメンテーターであるイギリス在住の著述家・谷本真由美さんもおっしゃっていましたが、(全員とは言いませんが)イギリスの人たちは台湾がどこにあるか知らなかったと言っていました。けれど、そんなイギリスもG7サミットでは国家としてこれを由々しき問題と認識しているわけですよね」と寺島アナ。
これに対して、上念氏は「台湾海峡っていう書き方が非常にポイントで、台湾海峡っていう書き方の方が厳しいんですよ。(たとえば)もし国際声明で、津軽海峡って名指しされたら内政干渉だという感じになりますよね。それをやっているわけですから、よく考えてほしいですよね」とこの声明を重く受け止めて欲しいことを強調した。
一方で、13日の産経新聞には「ありがとう日本」と題した全面広告が掲載された。これは新型コロナウイルスワクチン124万回分を台湾に無償提供した日本政府と国民に対し、感謝の気持ちを伝えるため、およそ130の台湾系企業・団体などが共同出資して掲載されたもの。「まさかの時の友こそ真の友」という諺を引用し、台湾が困っていた時に迅速に救いの手を差し伸べた日本に対し、台湾民衆の素直な感謝が込められている。
「台湾とは外交上は断交してるんですよ。中国を認める時に台湾を切るということをしているんです。断交していてもこれだけ仲良くできるんですよ」と上念氏は外交を超えた台湾と日本の交流を讃えた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/06/14/月 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
2021/06/14/月 06:00-07:00 | おはよう寺ちゃん 6時~7時 | 文化放送 | radiko