第101回箱根駅伝 コース紹介
青山学院大学の連覇か、國學院大學の3冠か、あるいは駒澤大学の王座奪還か――史上稀に見る混戦の様相を呈する第101回箱根駅伝。
2日間に及ぶ戦いの舞台、10区間217.1kmのコース紹介です。
◆大会記録◆
往路(107.5km): 青山学院大学 5時間18分13秒 第100回大会(2024年)
復路(109.6km): 青山学院大学 5時間21分36秒 第98回大会(2022年)
総合(217.1km): 青山学院大学 10時間41分25秒 第100回大会(2024年)
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目次
往路 1区 21.3km 【東京・大手町~鶴見】
区間記録: 1時間00分40秒 吉居大和(中央大学) 2022年・第98回 (=2分50秒/1km)
1区はレース展開を占う意味でも大変重要な区間です。各陣営とも往路でいい流れを作るため、有力ランナーを惜しげもなく起用してきます。ここで大きく出遅れないことが上位進出への必須条件と言えるでしょう。
コースは全体的にフラットですが、7.8km付近のJRに架かる新八ツ山橋と、終盤18km付近の六郷橋にアップダウンがあります。鶴見中継所まで残り3kmにある六郷橋の下りを使ったスパートでレースが大きく動きます。
往路 2区 23.1km 【鶴見~戸塚】
区間記録: 1時間05分49秒 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大学) 2021年・第97回 (=2分50秒/1km)
箱根駅伝の2区を走ることはエースの証し。
各チームのエースランナーが集まる「花の2区」には勝負を分ける2つの上り坂、14km付近から続く権太坂と、20kmを過ぎてから中継所まで続く約3kmの「戸塚の壁」と呼ばれる上り坂があります。非常に厳しいコースだからこそ、各チームはエースランナーを投入し、意地とプライドをかけて戸塚中継所を目指します。
毎年、駅伝のみどころの一つ「ごぼう抜き」が多く見られるこの区間、今回もダイナミックなレース展開を期待しましょう!
往路 3区 21.4km 【戸塚~平塚】
区間記録: 59分25秒 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大学) 2020年・第96回 (=2分46秒/1km)
往路の中盤となる3区は藤沢・茅ヶ崎を経て平塚市に至る区間です。かつて3区は「つなぎの区間」と言われてきましたが、近年はレースの高速化で出遅れが許されないこともあり、エース級のスピードランナーが起用されるケースが増えています。
コースは序盤、見た目こそほとんど変わりませんが、およそ60mを下る坂になっています。走りやすく感じるこの下りでオーバーペースになってしまうと、後半のスタミナ切れに繋がってしまいます。
11.8km地点の浜須賀交差点を右折すると、海沿いの国道134号線へ合流。左手に相模湾、正面には富士山と箱根駅伝随一の景観が広がりますが、ここでは強い海風がランナーたちを悩ませます。
往路 4区 20.9km 【平塚~小田原】
区間記録: 1時間00分00秒 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大学) 2023年・第99回 (=2分52秒/1km)
4区は海沿いの平塚中継所から山の麓・小田原まで至るコースです。93回大会から往路小田原中継所は81回大会までと同じ鈴廣前に戻り、区間距離が18.5kmから20.9kmに延長されました。
コース自体は細かいアップダウンの連続で、単独走の場合、ペースを掴むことが難しいと言えるでしょう。「山上り」の5区へ、各チームがどんな位置で襷を渡すのかに注目が集まります。
往路 5区 20.8km 【小田原~箱根・芦ノ湖】
区間記録: 1時間09分14秒 山本唯翔(城西大学) 2024年・第100回 (=3分19秒/1km)
「山上り」の5区は箱根駅伝の象徴。天下の険をどう乗り切るかは往路優勝のみならず、総合優勝、順位争いの行方を左右します。
コースは箱根の玄関口である箱根湯本駅から国道1号線最高点・標高874mまで標高差800m以上ある上り坂を一気に駆け上ります。ところが、16km付近を越えると一転して下り坂が続くため、上りはもちろん下りに入ってからの走りも重要です。再び「山の神」は新春の芦ノ湖に舞い降りるのでしょうか!?
復路 6区 20.8km 【箱根・芦ノ湖~小田原】
区間記録: 57分17秒 館澤亨次(東海大学) 2020年・第96回 (=2分45秒/1km)
5区の「山上り」に対し「山下り」と呼ばれる区間。
芦ノ湖を背にしてスタートした後、しばらくは上りですが、国道1号線最高点を過ぎると一転、小田原中継所まで標高差800m近くを一気に駆け下りるので、選手の脚には想像以上の負担が掛かるコースです。
箱根湯本駅を過ぎてからの平坦なラスト3kmで失速する選手が多いのは、下りで蓄積した疲労があまりにも大きいため。また監督の乗る運営管理車が合流するのは、残り2kmを切ってから。適性はもちろん、自分でペースを管理していくことが勝負の鍵になる箱根屈指の難コースです。
復路 7区 21.3km 【小田原~平塚】
区間記録: 1時間01分40秒 阿部弘輝(明治大学) 2020年・第96回 (=2分53秒/1km)
全10区間の中で、気温が最も大きく変化するのがこの7区。
小田原中継所をスタートする午前9時前後は、箱根の山から吹き降ろす風で冷え込みますが、太陽が高くなる中盤以降は気温が上昇。晴れていれば、選手はかなりの暑さを感じるようです。
9kmまではほぼ平坦なコースが続きますが、その後は細かいアップダウンが続くため、意外と走りにくいコースと言われています。
復路 8区 21.4km 【平塚~戸塚】
区間記録: 1時間03分49秒 小松陽平(東海大学) 2019年・第95回 (=2分58秒/1km)
襷を受け取った直後は海岸線を走るため、概ね平坦な8区ですが、浜須賀交差点で海岸線に別れを告げると、上りが待っています。
難所は15.5km藤沢橋交差点を過ぎてからの「遊行寺の坂」。ラスト5km地点で待ち受けるこの坂は過去、数々のドラマを演出してきました。
また10位前後の大学は、そろそろ翌年のシード権が気になり始める区間でもあります。
復路 9区 23.1km 【戸塚~鶴見】
区間記録: 1時間07分15秒 中村唯翔(青山学院大学) 2022年・第98回 (=2分54秒/1km)
「花の2区」を逆走する9区は23.1kmの復路最長区間です。この9区に実力のあるランナーを配置できるかどうかで勝負の行方は大きく左右されるでしょう。
コースは、襷を受け取るとすぐ下り坂。ここでオーバーペースになってしまうと終盤の失速を招くことになり、自分のペースを巧く掴む事が重要なポイントとなるでしょう。
復路 10区 23.0km 【鶴見~東京・大手町】
区間記録: 1時間07分50秒 中倉啓敦(青山学院大学) 2022年・第98回 (=2分56秒/1km)
全長217.1kmという壮大な戦いを締めくくる最終区間です。選手は第75回大会から、国道1号線の起点・日本橋経由のコースを走り抜けます。
よもやの棄権や、わずか数秒の差で涙を飲む大学も多く、優勝、そしてシード権を巡る争いは熾烈を極めます。新年最初の大レース、栄冠を掴むのは果たしてどの大学になるのでしょうか。
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Information
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『文化放送新春スポーツスペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』
2025年1月2日(木)・3日(金) 7:30~14:30 *全国33局ネット(放送時間は異なる場合があります)
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この記事の番組情報
文化放送新春スポーツスペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継
2025年1月2日(月)・3日(火) 7時30分~14時30分
青山学院大学の連覇か、駒澤大学の王座奪還か、 それとも國學院大學が初優勝で三冠を手にするのか—— 「3強」の様相を呈する今シーズン。2日間、10区間合計217…