日米軍事訓練の現状
日米合同の軍事訓練とはどのようなことが行われているのか?11月12日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「従属の代償 日米軍事一体化の真実」という本の著者で安全保障に詳しいジャーナリスト、布施祐仁に日米軍事訓練の現状を聞いた。
布施「日本で最も台湾に近い与那国島、晴れた日には台湾の山影が見える、それくらいの距離にある島なんですけど、この島には2016年に自衛隊の基地が作られました。当初は米軍は来ないっていう話だったんですけれども、案の定、沖縄本島からアメリカの海兵隊が来て共同訓練をやりました。実際には弾が飛び交うような状況ではないんですけれども、実践的な台湾有事を想定した訓練が行われています。今回でいうと、兵士が負傷する。その負傷した兵士をその場で治療してオスプレイで沖縄本島にある医療施設まで運ぶ訓練。つまり島で自衛隊員なり米兵が負傷するような戦場になるという想定での実践的な訓練でした。さらに鹿児島県の徳之島には自衛隊の基地も米軍の基地もないんですけれども、今回の訓練では海岸とか、町の公園とか、農協施設とか、そういうところにも自衛隊が宿営したり、上陸訓練をやったり、島まるごとが戦場になることを想定したような訓練も行われていました。実際に戦争になったら戦場になるのは基地だけじゃないんですよね。島全体が戦場になる前提での共同訓練が行われていました」
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