【水谷加奈の劇場型恋愛体質】熱量がない…!?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―11月15日(金)配信分―
ランチタイム。パスタ専門店にて。私を含め1人客はみんなカウンターに座っています。そこに
「すみません。さっきiPadを忘れちゃったみたいで…」
と、焦って入ってきたサラリーマンらしき若い男性客。すると男性スタッフが、
「ああ、そうですか。今のところこちらには届いていませんが…」
と即答するのを見て、男性客は
「いやいや、この下にあるはずです」
と、私の横のカウンター下を指差しました。荷物を置く台が膝の上あたりにあるのです。既に次の女性客が座っていたので、スタッフはちょこっと覗き込んだだけで
「ないですね」
と即答。すると男性が
「いや、ありますって」
するとその会話に気がついた女性客が少し体をずらしたところ…、確かにiPadはそこにありました。
他人事ながら、もう少し親身になって探してくれても良いのになぁ と感じました。
バイトらしき男性スタッフは20代前半。彼にはある意味【熱量】がないのです。やるべき仕事はちゃんとやっているし、サービスが疎かだったり感じが悪いわけではない。でも、必要以上のことはしない。相手を喜ばせようとか、相手から良く思われようとか、そういう色気がない。iPadが見つかっても、自分が探さなかったことを申し訳なく思うそぶりは見せず、男性客に「失礼しました」と声をかけるわけでもない。可もなく不可もなく淡々とマニュアルをこなすだけ。いや、マニュアルということで言えば、お客さんが帰ったあと忘れ物がないかどうか必ず確認することを学ぶべき。普通はこれで次回から忘れ物チェックをするようになるのでしょうが、うーん、この子はたぶんしないだろうな…。
私もたまに店に忘れ物をして電話することがあるけど、こんな感じで「届いていません」と言われているのかもしれない。やはり自分の目で確かめに行くべきなのか。など、いろいろ考えてしまった出来事でした。