「選挙はお金がかかる」実際の金額を聞くと驚く?
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、10月17日の放送で、衆議院選挙に使われる税金について特集した。解説は日刊スポーツ元編集局長で編集委員の久保勇人が務めた。
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「私たちの税金で行われる国政選挙です。衆議院選挙にはいったいいくらかかるのか。意外と知らない選挙のお金のこと、投票日に向けて衆議院選挙についてのおさらいの中で、自分の1票にいくらかかっているのか、といったことを久保さんに教えていただきます」
長野智子「選挙はお金がかかる、と当たり前のように言われますけど」
久保勇人「実際どれぐらいなのだろう、ということで。衆議院、所管の総務書などにお話を聞いてきました。今回の衆議院選挙に総務省が用意した予算は809億円でした。小選挙区289人、比例代表176人の議員、計465人の議員を選びます。衆議院議員1人を選ぶのに、今回は1億7400万円かけてこの選挙をしている、ということです」
長野「やっぱり高いな(笑)。この数字をどう見ればいいんだろう」
久保「ちなみにこれを1人1人に落としていくとどうか、計算してみました。今回の有権者数って現時点で1億400万人ぐらいです。前回選から140万人ほど減っています。割ると有権者1人あたり770円負担していることになります。ただご存じのとおり、最近の投票率はすごく低い。だいたい55%ぐらい。実態として投票する人1人は1400円ぐらい負担している選挙、という言い方をできなくもない」
鈴木「半分ぐらいは1人あたり770円捨ててしまっている、といえるかもしれませんね」
久保「これをどう見るか。衆議院議員を1億7400万円かけて選ぶ。これ庶民感覚からすると高いな、という印象を僕は持ちました。ちなみに前回、2021年の衆院選挙。執行額、つまり決算の額が651億円でした。今回は予算ベースではありますが809億円」
鈴木「かなり増えていますね」
久保「総務省の担当者に、なぜこんなに増えているのか聞くと物価や人件費(高騰)の波がこの選挙費用にも押し寄せている、単価が上がっている、ということなんです。それから候補者数が今回、増えています。公費でこの選挙は候補者を等しくまかなっていきましょう、という制度なので、今回の候補者が1344人、前回は1051人。300人ほど増えています」
長野「はい」
久保「やはりこれぐらいの金額になってしまうんです、という説明でした。ただ物価連動するとなると、ほうっておくとどんどん膨らんでいく可能性があります。その辺のところは我々も意識しながら、もしくは『おかしいところはないか』と見ていかないといけないのではないかな、と思います」
長野「あとはもっとデジタルや技術を使って安く抑える、といったこともしたほうがいいような気がします」
このあとは予算がどのように使われているのか、内訳についても久保が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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長野智子アップデート
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