「どうしてこうなった?」大竹まことが国民の負担増に怒り! その原因に迫る
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 10月11日の放送は、小学館新書から発売中の『縮んで勝つ: 人口減少日本の活路』を著した河合雅司氏が出演。金曜パートナーの壇蜜とともに、本の内容について伺った。
大竹「こちらの本は『縮んで勝つ』というタイトルで、帯には「現状の日本はもう維持できない」と、出生数のグラフが出ています。それを見ると、2023年は72万7千人ですが、どんどん減って2070年には8.2万人! 本当ですかこれ?」
壇蜜「約9分の1?」
河合「最近の、過去5年間の数字を見ていくと、だいたい前の年から5%ずつ減ってるんですよ。なので単純に計算して行くと、2070年にだいたい8万人程度になってしまいます」
大竹「というか、『縮んで勝つ』ってタイトルがついてますけど、この表を見ると勝てないですね」
河合「今のままでは難しいかなと私は見てるんですね」
壇蜜「しかも超高齢社会」
河合「今は約3割が65歳なんですけど、これからはどんどん若い人が減る分だけ高齢化率が上がっていきます」
大竹「現在の日本ではどんなことが起こっていますか?」
河合「今、皆さんがよく目にされているのは、例えばバスの運転手が足りないので、路線バスがどんどん減ってますよね。お店もどんどん撤退が始まってきている。飲食店もそうだし、スーパーマーケットも、県庁所在地のあるところでも大量に閉店してしまっている。これは人手が足りないだけじゃないんです。お客さんの数が足りなくなってきていて、維持できないんですよ」
大竹「路線バスなんかそういうことですよね。お客さんがいなくて、赤字になっちゃうから、やめちゃう」
壇蜜「サービスする側もされる側もいないってことですよね」
大竹「しかも、前から僕は腹たってるんですけど、もう国民負担率がとんでもない数字になってますよね」
河合「五公五民なんて言い方をしますけれども、稼いでも稼いでも税金と社会保険料が上がっていく。それはそうなんですよね。働く世代の数がどんどん減って高年齢化していくので、経済がどんどん縮小する側に行ってしまってる。一方で、社会保障を必要とする年齢の人たちが増えてくるので、つじつまが合わないんです」
大竹「どうしてこうなってしまったんですか?」
河合「生まれる子どもの数が戦後一貫して減ってきているので、やはり社会の支え手が減っている、これが最大の要因ですね」
大竹「子どもの数が減っていく要因はなんですか?」
河合「これには色々あるんです。価値観が変わって、子どもを持たない人が増えているということもある」
壇蜜「うちもそうです」
河合「所得が増えないのでプロポーズをためらってしまう若者が増えていることもある。ただ、一番大きくてあまり議論されない要因は、実は過去の少子化の影響受けてるんですよ。毎年、女の赤ちゃんの数はずっと減ってきているわけですよね。男の子も減ってますけども。それで25年ぐらいたつと、母親になる年齢の女性の数が急減期に入っているんです。子どもを産める年齢の女性の数は、もう25年前の女の赤ちゃんの数でほぼ分かってしまうわけですね。これが激減していくんですよ」
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