【10月7日ワンダーユーマン】10月のおすすめ映画「シネマログ」

【10月7日ワンダーユーマン】10月のおすすめ映画「シネマログ」

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上地    上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。
映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、そして映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきます。
よろしくお願いします。

荒木・東  よろしくお願いします。

上地    10月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、そして荒木さんの三人が「これはおすすめ!」と思った作品をご紹介していきます。まずはさゆみんからお願いします。

東     私がご紹介するのは、現在公開中の『シビル・ウォー アメリカ最後の日』という映画です。新進気鋭のスタジオでありながらも今となっては映画賞にも常連のA24、まあ映画ファンでそのA24の名前を知らない人は年々減ってきておりますが、A24が史上最大の製作費を投じて作った作品で話題沸騰したのが『シビル・ウォー アメリカ最後の日』になります。
こんなお話です。連邦政府から19の州が離脱したというアメリカが舞台。リアルじゃないんですね、そういうアメリカを設定にしています。「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていました。国内での分断が進んで、「西部勢力」と政府軍による内戦が勃発している中、4人のジャーナリストチーム、まあいわゆる戦場カメラマンですね、彼らがワシントンD.Cの陥落が目前に迫る中、14か月間一度も取材を受けていないという大統領の単独取材を狙いに行きます。ニューヨークから約1300キロ、もはや戦地に姿を変えた道を車で走りホワイトハウスを目指します。
カメラマンたちの緊迫感溢れるロードムービー、そして戦争映画になっています。

 


「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 10月4日(金)全国公開
(C)2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.


アメリカの大統領選を控えた今、現代を生きる私たちに対して警鐘を鳴らすというふうにいろんなところで言われている映画で、現実と地続きになるような想像をさせるこの映画は、アメリカの公開が5月だったのですが、全米で2週連続ナンバーワンヒットを記録しました。私はもう観たんですけど、もうね、極限の緊張が本当にずっと襲っていて、戦場に投げ込まれた感覚になるっていうのはよくいろんな戦争映画で言われているんですけど、本当にここ数年で一番、本当に放り込まれたような感覚になって、数時間は放心状態でした。
というのも、監督がこういうふうに言ってい(C)2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.
るんですけど「リアルかつ大音量で発砲音を多用しました。本物の銃声は耳にダメージを与えるショッキングがあります。映画トリックを排除することでより恐怖を感じるサウンドも目指した」というふうに音楽ですとか銃声にこだわっているんですけど、設定のキャラクターを戦場カメラマンという設定がこの話を描くにおいて良くって。物語が進みながら撮った写真が静止画と動画、静と動の緊張緩和のバランスというのがすごく良くできています。
その物語を語る上での音楽が「これ、ここで使うの?」みたいなポップなのが使われていたり、まあいろいろと・・・なんだろな、ずっと揺さぶられている感覚がしました。
とにかく音がすごいので私は圧倒的に、いろんなスクリーンフォーマットで、アイマックスもプレミアムラージフォーマットでもいろんなものが決定しているんですけれども、音にこだわって観ていただきたいなと思っている作品です。ちなみにこれ、ひとつ私思い出があるんですけど、本当に怖くて、もうホラー映画のようだったんですね。それは音の要素にあると思うんですけど、試写室行った後、女子トイレ行ったんですよ。これね、本当のエピソードなんですけど。用を足した後に、横の方が手を洗っていたんですよ。そしたらまた別の方が入ってきたんですよ。恐らくみんな女性のライターさんなんですよね。その人が、要は2人で手を洗っていたら後ろに入ってきた方がいたんですね。で、ドアを閉めたんですよ、その人も。その瞬間、2人とも「うわー!」って言ったんですよ。音に敏感になり過ぎていて。

上地    ああ、そっか~!

東     それでお互い目を合わせて「怖かったですよね」「怖かったです」という・・・あのこれ本当にリアルな感じなんですけど(笑)そのトイレを閉める「バンッ!」という音すらも耳が敏感になっていたぐらい、もうね、やられたんですよね。だからこそ本当の意味で内戦ですとか分断するのをやめようというのが伝わってくる。これだけ体感、体に染み込んでいく作品だったので、より思えるような作品になっていて本当にすごかったんですけど。荒木さんも由真さんも観ているじゃないですか、いかがですか?

上地    もちろん、ポップな音楽が私もこう・・・

東     ね!意外性が・・・

上地    映像と音楽の合ってなさというか、全然雰囲気が違う感じに、まず驚きましたし、あと映像も綺麗だなって思いました。

東     たしかに良く撮れているというか、リアルに作られていますよね。

上地    あと戦場カメラマンって、あんなに過酷なの?あんなに前線でやっているの?みたいな衝撃。すごいなっていう・・・

東     日頃届いているニュースの見え方がちょっと変わってしまうような作品ですよね。

荒木    はい、私はですね、やっぱり同じくホラーとして、怖さを感じました。
でもね、ちょっと違う怖さっていうのがですね、これはね、身近に起こりうる、さっき東さんも言っていましたけども、そういう怖さですよね。10年、15年前だったらですね、この映画は相手にされなかったと思います。アメリカの内戦っていったら、そりゃもう教科書上の南北戦争のことぐらいだったんでしょうけど、特に最近の動きを見ていると国や国民の分断が絶望的に進行しているっていうニュースもありますよね。こういう背景の中でこの映画が描いている事態が起こりかねないっていうのがね。これ現実の怖さとしてのありますよね。11月の大統領選挙、もしトランプが勝てば、前回を上回るほどの反トランプデモが起こるの、これ必然だし、トランプが負けたら、彼はもう前回同様負けを認めないでしょうから、議事堂攻撃のような武力衝突があるかもしれません。現に彼は「私が敗北したら多くの血が流れる」と不気味な発言をしているんですよね。

上地    怖すぎ~。

荒木    現実として起こるかもしれない恐怖がこの映画の価値を高めていると言ったら失礼ですけども、時代の落とし子的な作品であることも確かです。
さらに感想を言うとしたらですね、私はこの映画を観てふたつのことを考えましたね。
ひとつは、こういうことがもし起きた場合、一般のアメリカ市民が内戦に対してどう動くのかというところにね、非常に興味を持ちましたね。アフリカのルワンダとかボスニアヘルツェゴビナの内戦を見るまでもなく、内戦というのはつい昨日までお隣同士で仲良くしていた人たちが反目して殺し合うんですよ。簡単に始まるんですよね。この映画にも出てきましたね。「お前は純粋なアメリカ人なのか」って問われるところとかあったし、そういう白人至上主義と非白人たちの戦いがまず起こるだろうと。それからさらに現実を見ないように生活をしている人たちもいましたし、もっと想像力を発達させると当然国内外の経済の崩壊が起きますよね。この映画でもわずかですが、ガソリンのシーンのところにものすごい価格になっちゃってカナダドルのほうが米ドルより、ずっと価値があるというところがありましたね。

東     なんかこうなるところもリアルな・・・ね。

荒木    アメリカで内戦が起きたとしたら、まず中国が動くでしょうね。南北朝鮮が戦いが始まるかもしれないし、一斉にイスラエルと中東勢力が戦い始める、そこではもう戦略核が使われるよね。そういうことを考えるとですね、おそろしい想像が止まらないんですよ。そんな事態が起きた時に世界の警察官といわれたアメリカがね、軍も含めて分断している時に一気に国際バランスが崩れて、あの映画で描かれている内戦の様相よりもっとひどいことが全世界的にバックで起こっているということを考えると、目に見えない恐怖も考えて、そのへんがね、恐ろしくなって。本当に芯から恐ろしい映画だなと、そういう意味で思いましたね。

上地    たしかに。

東     なんか、その本当に怖くて、ホラーより怖いなんて巷で言われているんですけど、それだけじゃなくて一人の人間の成長ものにもなっているので、新米の戦場カメラマンの視点を通して目の前で命が消えていく様子ですとか凄惨な現実を目の当たりにしながらも精神的に成熟していく様子が彼女の撮る写真の変化でも伝わってくるので、まあそういった意味では成長ものとして見られる側面もあるのでね。

荒木    そうですね、非常に多重的な映画ですよね。

東     そこのあたりも含めて注目して、今改めてこうやって日本とアメリカという関係も含めてですね、観る価値がある作品になっているんじゃないかなと思います。
私がご紹介したのは、現在公開中の『シビル・ウォー アメリカ最後の日』でした。

上地    続いては映画評論家・荒木さんのおすすめ作品です。

荒木    はい。私はですね、今年後半の超目玉と言っても過言ではない話題作品ですね。『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』というですね、通称『ジョーカー2』。
10月11日公開です。ジョーカーとは人の名前なんですが、そもそも何者か?由真さん、ご存知ですか?

上地    はい。

荒木    バットマンの敵役ですよね。前の『ジョーカー』は観てますか?

上地    観てます!

荒木    はい、どうでした?

上地    なんか1週間くらい引きずるような、ツンとくる、ちょっと切なくなるような・・・はい。

荒木    そうですよね。2019年のアメリカ映画だったんですけど、監督がトッド・フィリップス、主演はホアキン・フェニックスですけど、この作品はR15指定だったのに全世界で10億ドルを超える作品になって、ベネチアだとか、アカデミー賞でも11部門にノミネートされた本当に話題になった作品ですよね。
このジョーカーの続編が今回のいわば『ジョーカー2』こと、『 ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』なんですけども。由真さんもちょっと覚えていないかもしれないんだけど、ご覧になっていない方のために前作の『ジョーカー』をちょっとね、紹介しますね。

上地    はい。

荒木    時は『ジョーカー2』の2年前です。主人公・アーサー・フレック、ホアキン・フェニックスが演じていましたけど、コメディアンを夢見る心優しい彼が、大都会の片隅でピエロの大道芸人をしながらどん底の生活から抜け出そうともがき続けるんです。でも理不尽だらけの世の中で、彼は殺人事件を立て続けに起こしてしまう、という物語ですね。
私ね、個人的にはこんな映画がよく大ヒットしたなと考えていました。難しいんですよ。ひとつには、主人公に感情移入しにくいんですね。物語のどこまでが真実でどこまでが妄想なのかわからないんですね。画面に時計が映るとその時計が必ず11時11分を指している、という。そんな謎めいた描写もいっぱいあって。まあいろんな論議や考察を呼んでいたんですね。だから注目されて、今回『ジョーカー2』に続くんですが、公開前からすごい注目を浴びていましたね。
で、その内容を簡単に言うとですね、舞台はゴッサム・シティです。まあ明らかにニューヨークですよね。アーサー・フレックス、ジョーカーは病院兼監獄のようなところで昔の殺人の裁判を待つ日々を送っているんですね。理不尽な社会を告発する代弁者として彼は一部の民衆からヒーローに祭り上げられているわけですよね。絶大な人気を持っていて、世の中ジョーカーのことで溢れているんですね。どんどんどんどん擁護派の動きが激しくなっていくという中で、彼の前に現れたのが謎の女性リー。なんとあのレディー・ガガがやっているんですね。するとジョーカーの狂気というかサイコ的な悪のカリスマ的な何か病理みたいなものが彼女にも感染していく・・・というそういう話ですね。
まあ「フォリ・ア・ドゥ」という言葉はフランス語で「二人狂い」とか「二人狂気」みたいなね。まあ一人の妄想、狂気がもう一人に感染していく精神病というか、そういうものですよね。
トッド・フィリップスとホアキン・フェニックスがコンビを組んで、レディー・ガガが加わるということで一層の狂気が増すみたいな作品になっていますね。
注目なのは東さんの感想なんですけど・・・

東     私も拝見させていただいたんですけども、思っていたものと全然違う、いろんな期待というか想像を完全に裏切ってくる、そこはやっぱりレディー・ガガをキャスティングした理由だったなというか、ちょっとね、ジュークボックス的な作品になっているんじゃないかなというふうに思うんですけど。これはあまり何も知らないで入ってほしい、この作品の世界に。でもね、たぶんみんな「あ、この視点で攻めてきたか!」って前回のジョーカーのイメージは一新するというか。でも登場人物は変わらないんですけど。ちょっとね、やっぱり恋愛映画っぽいところもあるかなと思ったんですよ。人と人の駆け引きみたいなところがちょっと魅力な。リーとアーサーの駆け引きみたいなところもまた、追っかけたら逃げられて、逃げられたら追ってみたいなのはわかるんですけど。
結構ね、意外とそういうところで男女関係の本質みたいなところでも見られるんじゃないかなという、ドラマのところがね。

荒木    へえ~。私は全然そういう要素を感じなかったけど。そうですね、女性から見るとそういうことあるんでしょうね。

東     そうそう、そうそう。振り向いたら、もう嫌!みたいなところだったり、とか。わからないですけどね、そういうふうに見ても・・・

荒木    個人的な感想?

東     うふふふ・・・そういうふうにそこらへんのドラマで見たりもしましたし。ただね、印象がこれまでと全然違うジョーカーの印象になりましたね。

荒木    ああ、そうですね。レディー・ガガについてはどうでしょう、この存在感みたいなのは?

東     素晴らしいですよね。やっぱり彼女って、お芝居をものすごく勉強してきているから、すごく眼差しがいろいろ・・・

荒木    そうですね、あの眼差しね!

東     目がすごいです。

荒木    目がすごいんですよ。以前演じたマーゴット・ロビーもやっているんですけど、彼女の狂気っていうのは前に出る狂気なんですよね。

東     ああ~、たしかにね。

荒木    レディー・ガガのあの瞳はですね、内にこもった狂気を表現して余り有る。ちょっとね、何て言うの・・・すごい怖いよね。とにかく今年後半一番びっくりした映画です。

東     おお~、なるほどね!

荒木    まあね、観ていただかないとわからないと思いますが、いろんな意味でびっくりした。超問題作だと思うんですね。

東     たしかに。



「チャチャ」10 月 11 日(金)より新宿ピカデリー他全国公開
©2024「チャチャ」製作委員会

荒木    で、あんまりしゃべれないのがもどかしいんですけども、さっき言ったように、あまり
にね、前作が完璧過ぎたために、公開前から「作る必要がないんじゃないか」というような話もあったんですね。それもまあ、すごいというかね。もうひとつ言っておきたいことは、前作にあった幻想と狂気の割合が前より増えているの。見てていただいたら友達と十分時間をかけてですね、話し合うのが一番いい映画ですね。
私もね、まだ・・・どれぐらい経つんだろう?ずいぶん経つけど・・・

東     わかります。消化できてないですよね。

荒木    消化する時間がまだない。

東     私もなんですよ。

上地    そうなんだ!?

荒木    まだ胃に食い物が残っているという、そういう感じ。

上地    むかむかしている?

荒木    そう。しばらく思考判断停止の状態。ぜひね、由真さんにも観に行って、この気分、いい気分なのか悪い気分なのか、自分で味わっていただきたいというふうに思います。
私がご紹介した作品は10月11日公開の『 ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』でした。

上地    トリは私、上地由真のおすすめ作品です。私がご紹介するのは、10月11日から公開の『チャチャ』という映画です。
あらすじです。主人公のチャチャはデザイン会社で働くイラストレーター。
自由奔放な振る舞いとその独特な雰囲気からスーパー美人ではないけれどなぜかモテてしまう女子なんです。同僚からは反感を買うこともあり、会社ではちょっと浮いた存在ですが、そんなことは全く気にせず好きなように生きる、をモットーに日々を楽しく過ごしています。そんなある日、彼女は会社の屋上で同じビルにあるレストランで働く男性・樂に出会い同じ匂いがすると興味を持ちます。一緒にいると居心地がよく、2人ならちょうどいいと惹かれていくのですが、樂の家で彼の秘密を見つけてしまったことから、2人の関係は思わぬ方向へ進んでいき・・・というお話。
まず主人公のチャチャを『サマーフィルムにのって』の伊藤万理華さん、そして彼女が惹かれていく男性・樂を中川大志さんが演じています。この作品、始めはラブストーリーでなんともこう愛おしい2人というか、このチャチャの自由奔放な感じとかすごい可愛いなと思って「いいなあ、こんな2人~」と思いながら観ていたんですけど、途中から「あれれ?ちょっと様子が・・・おかしいぞ」って。前半と後半では本当に全く違う映画を観ているような感じで、ギャップがすごいなと思って。

東     グッと裏切ってくるよね。期待しているものをね~。

上地    びっくりしました。こういう映画だったんだ、と思って。前情報なく観たら、すごく面白かったです。

東     うん。やられたー!って感じですよね。

上地    はい。

東     私は、まずこの『チャチャ』を送り出しているレーベルの話を一瞬したいんですけど、これってノットヒロインムービーズっていうレーベルが作っている映画で、私はこのレーベルがとにかくファンで。なんかみんな個性を持っていて、ある意味ヒロインらしくない女の子というタイプの子にフォーカスがあてられる作品が多いから、毎回新しい女友達に出会えたような感覚、また違うタイプの女の子に出会ったような感覚になる作品をノットヒロインムービーズさんは作っているなという印象があって。
今回の『チャチャ』のヒロイン力が半端ない。もうすごく可愛いっていうのはもちろんなんですけども、あまりこれもね、ネタバレせずに言いたいんですけど、前半はチャチャのファッションとかメイクとか髪型とか生き方とか振る舞いとか、可愛さ、可愛さ、可愛さでオンパレードでくるんですけど。後半、ある事件が起きるんですけど、チャチャって本当に性格的にブレない女性で、最後ある事件が起きた時もチャチャにしかできないある解決方法で解決しようとするんですよ。その問題が起きた時の普通じゃない解決の仕方、本当に爽快極まりない作品になっているなと思ったんですけど。荒木さんはどういうふうに映りました?

荒木    この手の映画はですね、私があれこれ言うと「年寄りは引っ込んでろ」と言われそうなので(笑)コメントしにくい。

東     なんで?(笑)いやいや・・・

荒木    まあ、あの酒井監督ね、注目ですよね。

東     ああ、すごいですよね。今、大人気で。

荒木    同じ田舎の出身なので注目しているんですけども。伊藤万理華さんね、いいですよね、チャチャね、本当に。アイドル出身ですよね。

東     乃木坂ですね。

荒木    そうそう。この映画ね、2人ほどね、ちょっと注目の俳優さんが出演しているのでちょっと紹介させてもらいます。いいですか?

東     はい。

荒木    1人目はですね、チャチャの会社の同僚で地味な眼鏡の凜さんというお嬢さんいましたよね。

東     はいはい。

荒木    演じているのは藤間爽子さん。彼女はですね、日本舞踊の藤間流の藤間紫として3代目の名取なんですよ。おばあちゃんが日本舞踊の有名な初代藤間紫、おじいちゃんは人間国宝だったんですね。お父さん、お母さんが俳優さんで、お兄ちゃんがジャニーズジュニアで今日本舞踊界で活躍中。
彼女12才くらいかな、おばあちゃんが嫉妬したくらい踊りが上手かったという・・それで名取になった人なんですね。女優さんもやっているんですね。藤間爽子さん。この人の演技に注目してください。非常に自然で身のこなしとか姿勢が素晴らしいですよね。
11月には『アイミタガイ』という作品にも出て、これ重要な役で出ているので。まず1人若手の注目ですね。もう一人はですね、小汚いヒモ男が出てきましたよね。

上地    かっこよかったね~!

荒木    かっこいいですか、やっぱり。

東     イケメンです。

荒木    あの人は塩野瑛久さんという人ですよね。この人は甘いマスクでNHKの『光る君へ』の一条天皇の役ですよね。人気急上昇中です。チャチャっと紹介しましたけど(笑)

上地    チャチャっと?(笑)

東     とにかく映像がずっと、それが酒井監督の特長だと思うんですけど、おもちゃ箱とか宝箱をひっくり返したような映像。ファッションもインテリアとかもすごいですし。

上地    インテリアが可愛かったのー!机に私はすごく惹かれたんだけど。
もう机、ポイント!

東     机ね、ポイント。

上地    見てください。私がご紹介したのは、10月11日から公開の『チャチャ』でした。10月公開の映画作品の中から、それぞれの推しをご紹介しました。ぜひ映画館でチェックしてください。映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さん、ありがとうございました。

荒木・東  ありがとうございました。

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上地由真がメインパーソナリティを務め、アシスタントとして文化放送・山田弥希寿アナウンサーが進行役を務めます。 番組では毎週テーマを設け、“由真的”テイストで進…

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