【水谷加奈の劇場型恋愛体質】ネガティブワード?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―10月11日(金)配信分―
うちには子供が3人います。上の2人ジンとシオリ(どちらも社会人)はパパと元ママの子供。1番下のリュウジ(高3)はパパと私の子供です。リュウジが小さい頃、
「ママ、3人も赤ちゃん産んだのすごいね」
と…。元ママも含めてみんなで食事したこともあったのですが、幼かったリュウジは全く記憶にない様子。
「ジンとシオリには違うママがいるんだよ」
といつか伝えなきゃなあ〜と思っていたのですが、特に気にもせずみんな成長していき…。
先日突然リュウジが
「にいにとねえねには違うお母さんがいるんでしょ?」
と言うので
「あ、そうだよ。別に内緒にしていたわけじゃないんだけどさ」
「いや、友達にさ、オレたち兄弟は腹違いなんだ。って言ったら一瞬シーンとしたんだよね」
とのこと。ほう。腹違いという言葉の響きによるものなのでしょうか。確かに私も
「上の2人はパパの連れ子なんだ」
と人に話すと一瞬、え?という空気
が流れます。【腹違い】【連れ子】というワードがどこか訳アリな?ネガティブなイメージを醸し出すのかも。でも他の言い方も見つかりません。
最近は我々のような家族のことを【ステップファミリー】と言うそうですが、それもあまり浸透していない気がします。結局現実の世界は言葉のイメージに関係なく自由に前に進んでいくのです。言葉に囚われてしまうと誤解したりされたり、揚げ足取ったり取られたりする。
おかげさまで3人とも仲良しです。というか年が離れているので、リュウジにとってはジンとシオリが若いパパママみたいな感じ?
リュウジが
「今オレの中では腹違いというワードがキャッチーなんだよね」
と笑っているのを見ると、健やかに面白おかしく育ってくれていることに感謝しかありません。