石破茂首相、就任前後は「多勢に無勢」状態だった?

石破茂首相、就任前後は「多勢に無勢」状態だった?

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、10月7日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。「石破茂首相のこれまでとこれから」というテーマで解説を展開した。

長野智子「(これまでを)たどっていきたいですね。総裁選のとき、なんで石破茂さん、こんなこと言うようになっちゃったの? とか、あるじゃないですか」

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「そもそも就任の前日に衆議院の解散、総選挙の日程を発表したのもビックリでした」

角谷浩一「みんな不思議でしょう? 石破さんが想定していたのは11月10日だと思うんです。それぐらいなら党首討論も予算委員会もできて堂々と『お互い、信を問おう』とできた。就任直後は何もメモを見ないでしゃべっていた石破さんが、あのときだけうつむいて棒読みで『私はやらされていますよ』という演出感が満載でした。つまりあの段階で、もう10月27日は決まっている、という雰囲気があったと思うんです」

長野「石破さん以外の部分で?」

角谷「ここからは『たぶん』ですよ。総裁選で小泉(進次郎)さんが勝つとみんな思っていた時期があって、そこから準備が始まったと思うんです」

長野「なるほど」

角谷「小泉さんだけが早期解散を言い続けて、みんなからブーブー言われたでしょう? 言っていたうちのひとりが石破さんだった。ただ(1回目の投票で)2位に入れなかったから、小泉さんだと思っていた人たちが『石破さんでいくしかない』と。石破さんは党に盤石な基盤があるわけじゃないから、いろんな層に取り囲まれて『総理にしたんだから、これは我慢しろ』と。そんなふうに言ったかどうかは知りませんけど」

長野「はい」

角谷「ここは決めないと選挙がもたない。そういう説得をされたんだと思う。突っぱねることはできたかもしれない。いちばん偉いだろう、と。でも世の中はそんなに簡単じゃないんですね。殊に党内に非主流派でいた石破さんにとって『石破さんの言うとおりだ』と言ってくれる人も党と閣内にいない。この段階で多勢に無勢だったんでしょう」

長野「でも総理になってから言ってもいいじゃないですか。前倒ししたというのは? 『やらされている感』の演出なんですか?」

角谷「本人はそうだと思う。総理の専権事項だってあれだけみんな言っているのに総裁の段階で言うんだから。石破さんの主義じゃない、と国民も感じているだろうと。ただそれぐらい切羽詰まっていた理由は公認問題なんですよ」

長野「ほう」

角谷「公認問題に議論する余地があれば、公認を降ろして別の人を立てよう、ということもできる。そんなことをすれば大混乱に陥る、時間切れだからこのままいくしかない、というのが、自民党が短期間選挙にこだわった理由ではないか、と見ています」

このあとは「石破茂首相のこれから」についても角谷が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

長野智子アップデート」は平日午後330分500、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

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