石破茂内閣はジワジワと効く「漢方薬内閣」? 新人多数、要所はベテラン
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、9月30日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。自民党の役員人事について解説した。
鈴木純子(文化放送アナウンサー)「自民党の石破茂総裁、きょう午後、次の総理大臣として衆議院選挙を来月27日に投開票という日程で行うと表明しました。日程表明に先立って自民党党本部で臨時総務会を開いて、幹事長には森山裕総務会長を充てるなど党4役の人事を正式決定しました。政務調査会長は小野寺五典元防衛大臣。総務会長に鈴木俊一財務大臣、選挙対策委員長に小泉進次郎元環境大臣を起用する、ということです」
二木啓孝「人事を眺めていて私、この石破内閣ってどう名前をつけるかな、と思って浮かんだのが『漢方薬内閣』」
長野智子「漢方薬? 体に良さそう」
二木「そうですね、ジワ~ッと効いてくる(笑)。高市(早苗)さんの場合って即効性のあるカンフル薬だった。石破さんは漢方薬内閣だから、ジワ~ッと効くけどなかなか効果が出ない」
長野「経済の話ですか?」
二木「全体の話です。そういうところがあるなと思って顔ぶれを見ると、なかなかおもしろい。主要ポストはベテランをつけている、ということですね。官房長官留任の林芳正さん、この人は『救急車』というあだ名で。いまの官房長官も前の松野(博一)さんが辞めて急遽、その前の外務大臣も急遽。誰かいないかと林さんに電話するとハイ、ハイ、ハイ、と来るからと。なんでもできるベテランです」
長野「はい」
二木「財務大臣の加藤勝信さん、大蔵省出身で財務にメチャクチャ詳しいベテランで。そういうところは要所要所、抑えている。党の幹事長で森山裕さん、79歳。この人は怒ったところを見たことがない。じっと話を聴いて落としどころを考える、派閥も野党も全部に人脈がある人。ある意味で内閣の要は石破さんというより森山さんだな、と思うぐらいのベテランです。あとリスナーの方も顔ぶれを見て『知らん』という人がいっぱいいるでしょう。石破さんを入れた20人の内閣の中で13人が新人なんです」
長野「はい……」
二木「これ(理由)は2つあって、『新人を育てる』というのと『石破さんに反対したところのベテランは入れたくない』。結果的に新人が多い内閣で主要ポストはベテランがついている、ということでしょうね」
長野「あと政調会長に小野寺さん、防衛に中谷元さんがいて、防衛族がけっこういらっしゃるという」
二木「小野寺さん、中谷さん、岩屋毅さん。防衛おたく仲間です。石破さんとずっと防衛の話をするので防衛人脈といってもいいでしょうね」
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長野智子アップデート
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