プロ野球選手が本人役で出演!異色ラジオドラマ【アーカイブの森 探訪記#13】
Share
文化放送は様々なラジオドラマを放送してきたが、その中で面白い作り方をしている作品が1960年(昭和35年)に放送されていた連続放送劇「少年ジャイアンツ」である。
この放送劇はプロ野球選手を本人役としてラジオドラマ内に登場させ、しかも声優も本人に担当してもらうというもの。
出演していたのは、当時、読売ジャイアンツで最多勝利投手として302勝の新記録を樹立した別所毅彦選手だ。
お話としては、中学生の野球チーム「少年ジャイアンツ」の不調のエースピッチャーを別所選手が励まし、立ち直らせて勝利に導く、という内容だ。
なるほど、プロ野球の世界で大活躍している選手からの言葉はとても説得力のあるメッセージとして響くだろう。
ちなみに放送は3日間あり、3日目の放送では劇中人物の質問に答える形で今までの野球人生について語ってくれている。
ラジオドラマとしても異色だが、インタビュー番組としても楽しめるようになっていて、とても面白い構成の番組だと感じた。
今だと現役の選手は難しいかもしれないが、引退した名プレイヤーの方々が本人役で出演するラジオドラマがあったらぜひ聴いてみたいものである。
執筆:アーカイブ探訪隊員 原田
Share