スキャンダル芸能人を“干す”風潮にカンニング竹山「周りが才能を潰しているのでは?」

スキャンダル芸能人を“干す”風潮にカンニング竹山「周りが才能を潰しているのでは?」

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野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 9月23日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が話題の配信ドラマを見て考えたことを語った。

邦丸「今日、竹山さんが取り上げるのは、ある映像作品です」

竹山「もう巷で話題になってますけど、ネットフリックスで配信が始まった『極悪女王』というドラマです。全5話あって、内容はいろんな評論家の皆さんとかがしゃべってると思いますけど、簡単に言うと、昔の女子プロレスの話です。1970年代の終わりから90年代の頭ぐらいまで、ずっと盛り上がってたビューティペア。その前にはマッハ文朱さんがいて、クラッシュギャルズがいて、そこに『極悪同盟』のダンプ松本さん、ブル中野さんとかがいて、テレビでも一番盛り上がってた時代ですよね。今のテレビの常識で考えると「なんだこれ?」って感じなんだけど、当時は真剣に盛り上がって、僕も子どもながらにずっと見てて「ダンプ松本っておっかねえな」と思ってました。ドラマは、ダンプ松本さんの人生を中心に動くんですけど、クラッシュギャルズがある意味主役として描かれたり、ジャッキー佐藤さんが中心に置かれたり、その時期に何があったのか、なんでダンプ松本さんが悪役になっていくのか、みたいなのを描いたドラマなんですよ。これはすごく面白いです。プロレスを知らない、その時代を知らない人でも多分、熱くなると思います。僕もちょっと見てみるかと思ったら、やめられなくて5話一気見!」

邦丸「あ~そう。先週、清野茂樹アナに出てもらったんだけど、清野さんはダンプ松本さんが大暴れしていた頃、「ダンプの人間とは思えない非道な攻撃が続いています!」と実況していた、日本テレビの志生野温夫さん役で、そのドラマに出てらっしゃるんですよね」

竹山「そうなんですよ。あの実況も素晴らしいと思いました。ぜひ皆さんネットフリックスで見ていただきたいと思います。そのネットフリックスには、『サンクチュアリ』があって、『地面師たち』があって、その次に『極悪女王』が話題になって、全世界配信でたぶん世界でも人気出るんじゃないかなと思うんですけど、今日はちょっと違った角度のお話がしたいんです。

僕は、ドラマの専門家じゃないんですけど、ちょっと皆さんで、このことを考えませんかってことがあります。ドラマの主役は、ゆりやんレトリィバァ。芸人の後輩で素晴らしいお芝居を真剣にやってました。そしてクラッシュギャルズの役者さんは、唐田えりかさんと剛力彩芽さんなんです。ちょっと過去に、ゴシップじゃないけど、プライベートでスキャンダルがガチャガチャあった、お2人ですよね。それで、お仕事が減ったりした時期もあると思います。でも、このドラマでは、がっつり中に入って、まあ素晴らしい演技なんですよ。この人たちじゃないと無理だなっていうか、クラッシュギャルズに見えてくるわけですよ。

それは、お仕事が素晴らしいってことじゃないですか。自分のマイナスだった面を役者として仕事で返す。何にも問題ないじゃないですか。それが一番のことでしょ。でも、これぐらいレベルの高い芝居ができる役者さんなのにも関わらず、プライベートでガチャガチャあったりすると、一旦「干す」みたいな、使わないみたいな、世の中で、これって周りが才能を潰してるだけなんじゃないのって、感じたんですよね。ここまでのお芝居ができる人を、他のドラマや映画で使わなかったんだ、これって皆さんいいんですかねって。

もちろんそこにはスポンサーの問題とかも色々あるけど、そういう感じでずっと作ってきて、ふと気づけば外資の配信会社がドラマを作るっていう時に、「そんなゴシップは関係ねえ、芝居できるやつを選ぶ」ってやったら、とんでもない差が付いた作品を作っちゃった。一方、いろんなことに気を遣って、主役はこの事務所のこのイケメンを使います、みたいな事だけでやってるテレビドラマとか映画は今どれだけ遅れてますか? 若い世代を狙わなきゃいけない、恋愛のチャカチャカしたドラマです、途中で一人病気で死んじゃいますとか、そういうことばっかり追ってるうちに、誰も見なくなってんじゃね? 結果を見てごらんよと。お金の問題は確かにある、配信会社がバーンとお金を入れて真剣に作って作品が今、おじさんもおばさんも若い子たちもみんな面白いと見る。そうすると、ちょっと考え違いをしてるんじゃないかなって思ったりもするんですよ。若い子が見るから、若いキャスティングで、若い恋愛ドラマみたいの中心に作らなきゃいけない。おじさん・おばさんは相手にしなくていいんだ、じゃあそのドラマは流行ってますか? だからそこの差別化が、なんか間違った方向に行ってるんじゃないかって。タレントも含め、役者さんも含め、アーティストも含め、何か問題を起こしたらもう使わないみたいなことは、いやいや才能を潰してどうすんだよって。そういう日本のエンタメ業界の渦が、ずっと間違ってきてるんじゃない? 外資が入ったことによって、今あたふたしてると思うんですよね。偉そうな意見で申し訳ないけど、そこをもうちょっと考えていった方がいいのかなって思います。

もう一個、僕の個人的な思いで、こういう素晴らしいものを見た時に引っかかることがあるんです。僕は、ずっと赤坂のラジオ局にお世話になってましたから、永六輔さんの晩年に、ちょっと仲良くさせてもらったんですよ。それで、なんで永さんはテレビの放送作家のスターだったのに、急にやめてラジオ一本にしたの?って聞いたら、〇〇って言うんです」

一体、永六輔さんはどんな理由を語ったのか? そして竹山は何に引っかかったのか?トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。

「くにまる食堂」は平日朝9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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