輪島塗の仮設工房ができたものの公費解体は進まず…今度は豪雨災害に見舞われた能登

輪島塗の仮設工房ができたものの公費解体は進まず…今度は豪雨災害に見舞われた能登

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」

きのう21日に線状降水帯がかかり、大雨特別警報が発表されていた石川県 輪島市・珠洲市・能登町

( ↑ 気象庁HPより 特別警報発表時の警報・注意報 黒は特別警報) 
輪島市には21日朝1時間に121ミリという猛烈な雨が降り、72時間雨量は輪島市で546ミリ、珠洲市で403ミリと9月の平年降水量の2倍以上、統計開始以来最も多い雨量となりました。
石川県内の23の河川で氾濫が発生し、輪島市と珠洲市の8か所の仮設住宅などでは、浸水被害も起きています。
土砂災害で家屋が流され、停電、断水、孤立した集落も…。
亡くなった方は22日22時時点で6人となっています。

能登半島地震で地盤や建物に亀裂が入るなど、弱まっている所に記録的な豪雨。
なぜ、能登ばかり…という地元の方の嘆きが聞こえてくるようです。

きょうの「防災アワー」は、輪島塗の漆器を制作・販売している「千舟堂 岡垣漆器店」の岡垣祐吾社長のインタビューをお送りしました。


仮設工房ができ始めて、少しずつ前へ進んでいるそうです。
しかし地震から8か月以上経つのに、公費解体がなかなか進まず、いまだに倒れた建物や解体を待っている建物を見続ける、当たり前になってはいけない風景が当たり前になっていることに、気持ちが切り替えられないとも話してくれました。
輪島塗にとって一番の課題は「後継者の問題」
生活のこと、子育てのことなどがあって、輪島を出ていかざるを得ない若い人も少なくないそうです。
また、ベテランが後継者を育てようという志があっても、元の仕事場は潰れてしまったり、ご自身が仮設住宅に入られていて、教えるスペースもないとか…。

復旧復興には長い時間がかかりそうです。
そこに今回の豪雨被害…厳しすぎる状況が続きます。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子




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