村尾信尚「大阪・関西万博は誘致する前にもっと勉強しておくべきだった」
2025年4月に開幕する大阪・関西万博。9月10日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が問題点を指摘した。
坂口愛美アナ「会場設備費が当初の2倍かかることが明らかになりました。元々1250億円くらいの予定だったのが2350億円。運営費も809億円から1160億円まで膨れ上がりました。あとトイレや休憩所は若手の建築家の方が作るということなんですけど、最高2億円ということで、これは無駄遣いなんじゃないかという声も出てきているんですが、どのように見ていますか?」
村尾「お金がかかっているのは昨今の物価上昇、資材価格、人件費の高騰もあってやむを得ないところもあるんですが、主催者側が期待しているのは、それを補って余りあるほどの入場料収入。これが上がればいいんですけど、思わしくないという実態があります。そうすると赤字になる。これは大阪の経済界を中心にどうやってこの負担に耐えていくのか、もちろん公的資金も入ってますから、どうやって後始末するのか悩ましいところだと思いますよ。あと、お金のこともさることながら、広大な跡地をどうやって利用していくのかってところも、まだ具体的なイメージが固まっていない。そういう意味では万博を大阪に誘致する以前にもっと準備や勉強をしておいたほうが良かったと思います。勢いに乗って何かをやることもいいんですけれど、その後の後始末がね…」
坂口「ちなみに前売り入場券の販売状況ですが、2023年11月30から販売が始まっているんですけど、2024年9月4日の時点で476万枚売れています。目標としている数が1400万枚ですので販売率は33.5%。目標には届いていないというのが現状です」
村尾「開催は来年なので、これから盛り上がってくる可能性はなきにしもあらずですけど、主催者側としては失敗してますよね」
番組では、この他にも村尾信尚が大阪・関西万博の問題点を指摘しています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
「くにまる食堂」は平日午前9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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