「小泉劇場、本格始動 その隣には・・・」

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 文化放送をキーステーションに全国33局で放送中「ニュースパレード」(毎週月曜日~金曜日午後5時00分~5時15分)

 その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。昭和34年の放送開始以来、全国のラジオ局の強力なバックアップで、特派記者のレポート、取材現場からの中継など、今日最も重要なニュースを的確に把握し最新情報を伝え続けています。

 文化放送報道記者として国会、官邸を担当し、日夜取材活動で活躍する山本香記者が放送でお伝え出来なかった話題を取材後記としてお届けします。

 



 

自民党総裁選挙への出馬表明会見から一夜明けた9月7日(土)、小泉進次郎元環境大臣は銀座四丁目の交差点で、その翌日には横浜市の桜木町駅前で街頭演説に臨んだ。桜木町では、菅前総理大臣も駆けつけ、「日本のかじ取りを任せたい」と初めて公の場で小泉支持を表明した。
両日とも、立っているだけで汗がしたたり落ちるほどの暑さの中、陣営発表によると集まった聴衆は銀座が5000人、桜木町は7000人。演説会があることを知って、わざわざ駆けつけた人もいるが、小泉氏を支援する国会議員や地方議員の動員も相当数にのぼる。総裁選挙後、そう間を置かずに衆議院の解散が予想されることから、銀座でも桜木町でも小泉氏を支援する国会議員が順番にマイクを握る。自身のアピールこそないが、まるで総選挙をにらんだ予行演習の様にも映った。

最後に登場した小泉氏は、大勢の聴衆を前に総裁選挙への立候補を改めて表明。「今回の総裁選は、自民党が変わるのか、本当に変えられるのかが問われている。自民党を本当に変えるなら、改革を唱えるリーダーではなく圧倒的なスピードで改革を前に推し進めることができるリーダーを選ぶことだ」と訴えた。こぶしを握りながら歯切れよく語る姿は、父・小泉純一郎元総理大臣をほうふつとさせる。改革という言葉を多用し、短めのフレーズで訴える手法、そして街頭演説での集客力も同様だ。純一郎氏が2001年の総裁選挙に出馬した際、演説会場には数千人から1万人ほどの人がつめかける人気ぶり。当時も今も、自民党に刷新感を求める追い風も同様のようだ。

では、異なる点はあるのか・・・50年近く永田町で活躍してきたカメラマン曰く「圧倒的な迫力」と指摘した。確かに純一郎氏の演説は、見ている人、聞いている人を一瞬でとりこにさせる言葉の力があったと振り返った。

森喜朗元総理の退陣による2001年の総裁選挙は当初、最大派閥である橋本派の領袖、橋本龍太郎元総理が有利とみられていた。しかし街頭演説などでの人気に押されるように、ふたを開ければ純一郎氏の地滑り的勝利となった。その勝利を支えた功労者はというと、純一郎氏を「変人」と名付けた田中真紀子氏だ。
今回、小泉氏は菅前総理という強力な後ろ盾を得たが、田中真紀子氏のような強烈な応援団はいない。

この土日、総裁選挙に出馬表明している石破茂元幹事長は柴又帝釈天や亀有駅で遊説。
河野太郎デジタル大臣は、北海道で農業や地域づくりの取り組みなどを視察。
小林鷹之前経済安全保障担当大臣も北海道でタマネギ農家の視察やセミナーを開催。
林芳正官房長官は、熊本県、宮崎県、福岡県を訪問、講演や異業種交流会などに参加。
茂木敏充幹事長は、愛知県で子育て世帯との意見交換に臨んだ。
高市早苗経済安全保障担当大臣は9日(月)、加藤勝信元官房長官は10日(火)に出馬表明会見を予定している。

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