【水谷加奈の劇場型恋愛体質】会計上手
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―9月13日(金)配信分―
会計のタイミングが上手な人っていますよね。春風亭一蔵さんがそういうタイプなんです。
一蔵さんの独演会にお邪魔したときなど「わざわざ来てくれてありがとうございます」ということなんでしょうね。
打ち上げで一緒に飲んだりしてもいつのまにか会計が済んでいる。さりげなくてスマート。
こういうところ落語界の方はきちんとしているなといつも感心します。
会計と言えば……。
83歳の母と高3の息子と私で食事に行きました。私が店の人に背を向ける位置でテーブルに着席。
食事を終えた頃にお店の人が会計用紙を持ってきました。すると……それを母の横に置いたのです。
しかも私の方が置きやすい場所に座っているのに、わざわざ回り込んで母の方に……。もちろん会計は私が担当なのですが、
「なんで私じゃなくてばあばのところに置いたんだろうね」
と。
「きっと私が1番お金持っていそうに見えたのよ」
と自慢気に母。すると息子が
「まずばあばが若々しく見えるのと、ママが髪を切って子供っぽく見えるし店の人に後ろ姿しか見せていないから、ママとオレがばあばの子供に見えたんじゃね?」
と分析。これには母も私も気分よく納得してしまいました。
こういうところ、男の子は上手というか要領がいいというか……。
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