下請け任せの廃炉作業、デブリ採取ミスが突きつける重い現実 大竹「廃炉という先の見えないけども、終わっていく作業に携わらなければいけない人がいる」

下請け任せの廃炉作業、デブリ採取ミスが突きつける重い現実 大竹「廃炉という先の見えないけども、終わっていく作業に携わらなければいけない人がいる」

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9月6日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。東京新聞の「東京電力「自分たちで確認していない」…福島第1のデブリ取り出しでミス、どうして起きた?」という記事を紹介し、大竹と青木がコメントした。

東京電力福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の微量を採取する作業がミスで延期された問題で、東京電力は5日、原因の調査結果を公表した。高い放射線量下で作業員が準備を急ぎ、思い込みでミスに気付かなかったなどとした。現場に東京電力社員がいない下請け任せの姿勢と、点検でミスを見抜けない管理のずさんさを露呈した。東京電力は再発防止策を講じた上で、来週にも採取に着手したい考えを示した。

ミスの要因として現場の放射線量が高く、作業員が長時間とどまれないことから作業を急ぎ、確認が不十分でミスに気づかず、正しいと思い込んだことを挙げた。作業員は全面マスクで防護服の重装備だったため、パイプに記された接続順を示す数字を見落とした。さらに、現場を仕切った元請けの三菱重工業の担当者は「28日に準備が終わった」と東京電力に虚偽の報告をしていた。

東京電力は現場に社員を立ち合わせず、パイプの接続順を点検項目に入れていなかったためチェックせず、ミスに気づけなかった。東京電力の小野明・廃炉責任者は「見通しの甘さがあった。今後は安全と着実さを幅広く考えていく必要がある」と反省の弁を述べた。

東京新聞 東京電力「自分たちで確認していない」…福島第1のデブリ取り出しでミス、どうして起きた?より

大竹「これパイプを取り扱うところも放射線量が高いらしいね」

太田アナ(アシスタント)「そうですね」

大竹「そうなってくると作業も多分手早くしなくちゃいけないということもあるよね」

青木「難しいのは難しいんでしょうけれど、太田さん紹介してくださったように、各種の記事を読むと廃炉作業には1日だいたい5000人くらい携わってるらしいんですよね。ところがうち東電社員は1000人くらい。いわゆる下請けとか、その更に下請けなんかが4000人くらい働いていて、中心は要するに東電ではなく、下請けの人たちがやってるわけですよ。しかし、これ下請けに任せて東電の社員が現場にいなかったというのはね。だって、この廃炉作業って880tもあるっていうそのデブリを取り出すのが一丁目一番地の最大テーマで、いまだに1gも取り出せてないわけですけど、その重要作業を下請け任せにしてたというのは、ちょっと大丈夫なのかっていう感じしますよね」

壇蜜「下請けってどんな方々なんですかね」

青木「この作業、取り出し作業自体は元請けが三菱重工らしいんですよね。だから主には三菱重工の関係者なんでしょうけれども、多分その更に下請けの人たちも働いてらっしゃるんじゃないかなと思います」

大竹「六次下請けまであるっていう話だよ」

「そうですね。東京新聞の記事見ると、柏崎刈谷も再稼働するんだと東電は言っていて、新潟の県議、自民党の県議みたいですけれども、「またやったのかって感じ。なかなか進まない。これは廃炉無理なんじゃないのか」というようなことまで県議会議員の人が言ってるらしくて、本当にそういう感じもする。これで、今回の自民党の総裁選の一部候補の訴えとか見てると原発再稼働だけじゃなくて増設して、リプレイスもするんだなんて言ってて、一体何考えてんのかなという感じはしちゃいますけどね」

大竹「ちょっと想像だけの話で申し訳ないんだけど、ここに立ち寄らなかったっていってるじゃん。下請けの人に任せてた。これがちょっと気になるんだよね。何故かというと、廃炉作業全般。これ東電の中のどの部署の誰が担当してるんだろうなって思うわけ。前に東日本大震災があった時に、この番組に、東電の色んな方がご迷惑をおかけしました」

壇蜜「会見されてましたよね」

大竹「しかもこの番組にも、どの番組にも顔出して、「ご迷惑をおかけしました」ってことを言うわけよ。その人が来てそういうから、こっちとして見ればその人に意見言ったりするしか手はないじゃないですか?向こうから派遣されてきたんだから。でも後で聞いたら、その人ダムの水力発電の技術担当の人だったらしいんだよ。それが駆り出されて、全国に謝罪行脚だから駆り足されてきてたという話聞いて、ああ、そうか。現場も色んな現場があって…って、その時思ったんだ。それで思うんだけど、今回も東電にはいろんな部署がたくさんあると。その中の廃炉する部署の担当業務があるってことじゃん。他の部署と切り離して。で、この廃炉に向けた作業って東電の中ではどういう位置づけになってんのかなと」

壇蜜「何人ぐらいの人が携わっているのか」

大竹「たとえば、水力の人もいるだろうし、技術開発で作ろうとしている人もいるだろうし。だけど、ここには廃炉っていう先の見えないけども、終わっていく作業に携わらなくちゃいけない人たちっていう部署があると思うんだ。そういう部署の人がどう思っているかとか。どう思ってここに携わっているのかとか、ちょっといろんなことを俺は頭の中で考えちゃったんだけど」

青木「確かに大竹さんおっしゃるように、非常に重要な仕事で大きな人災というか、ミスをしたことのある意味で後始末。少なくともクリエイティブというか、前向きな仕事というよりはとにかくこれを収拾しなくちゃっていう仕事というのはある意味でいろんな仕事ありますけれども、仕事としては、かなりきつい仕事というか辛い仕事ではありますよね」

壇蜜「後ろ向く仕事ですよね」

大竹「だからそういうことを考えると、そういう部署が多分あるんだろうけど、そこがここを請け負ってるっていう話になってくると、いくらかそこにちょっとした不幸があったんじゃないかなっていうふうに考えたりもするわけよ。しかも、今聞いたらばここのパイプをつなぐ場所っていうのは、とっても線量の高い場所らしい。だから監督してみるには、その線量の高い場所の近くにはいなくちゃいけないわけだよね。それを任せてた。行けばわからないけど、(防護服を着ているけれど)放射線は浴びちゃうわけだからね」

壇蜜「被ばくの可能性もある」

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