【アナコラム】長谷川太「ライオンズが変わるチャンス」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼9月6日配信号 担当
長谷川太アナウンサー

「チームの皆さん ライオンズが変わるチャンスです」
ライオンズナイタースペシャルウィークで、久しぶりに石毛宏典さんがスペシャル解説で登場された。その際のジングルコメントがこれでした。

今季埼玉西武ライオンズは残念ながら歴史的な不振をかこってしまった。
120試合消化時点で負け越しの数が42 最下位独走 5位のオリックスからも18ゲームも離されてシーズン100敗の可能性すらある。
長年ライオンズナイターを担当しているが、これほど勝てないライオンズは見たことがありません。

で8月29日の対ロッテ戦の解説をしてくださった石毛さんの冒頭のコメントになるのです。
ライオンズナイターではいつも試合前、解説者の方に「この試合のキープレーヤー」を挙げていただきます。
バッティング練習で「よい選手に見えた」という「佐藤龍世」選手を石毛さんは挙げてくださったのですが、なんとこの日佐藤龍世いきなり初回に2ランHRを打つからこちらが腰を抜かします。「最近あまりプロ野球を見ていない」なんておっしゃっていたのに
何という眼力!
この時点でライオンズはロッテに開幕16連敗なのだが、そのことに触れると、
「まあ過去は振り返ってもしょうがないなんだからそこは言わずにおきましょ」なんておっしゃる。
2点リードの6回、得点圏にランナーが進んで打席は古賀。
ここで私が「古賀の得点圏打率が1割台」であることを紹介すると
「そんなこと言って今日は打つかもしれないんだからさ(笑) 過去のことばっかり言ってもしょうがないでしょう」の発言直後に古賀が見事な2点タイムリーを放つから放送が盛り上がる。このポジティブシンキング!
結果ロッテ戦の連敗がこの日16で止まるというシーズンの重要なゲームになったのです。

今季ライオンズの敗戦試合ばかり中継していた私達ナイタースタッフですが、
石毛さんのこのポジティブ思考は大いに見習う必要がありそうです。
そう チームもファンも。

今年は「ライオンズが変わるチャンス」です。

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