【水谷加奈の劇場型恋愛体質】大切なこと
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―9月6日(金)配信分―
コンビニの前で3歳くらいの女の子が大泣きしています。
ママは大声で怒っている…というか…泣き止まない女の子にキーキーあたっているというか…。
「あんたなんて◎◎✕✕▽▲!!」
思わず母親が放った一言。それは子供に対して親が絶対に言ってはいけない一言でした。
女の子はさらに大泣き。それを見て、これは無視できない。おせっかいかもしれないけど声をかけてみようと近づいたところ…、
女の子は「ママ!ママ!」と泣き叫びながらママと手をつなごうとしています。
結局ママも泣きながら女の子の手を取り…、そして2人で歩き始めたのを見てひとまず安心しました。
子供からしたらどんな状況でもママはママ。行きつく場所はママなのです。
子供の頃、私が母に質問をして返ってきた答えで今でも記憶に残っているものがあります。
「赤ちゃん産むのって痛くないの?」
「そりゃ痛いけど、痛いより嬉しい気持ちが大きくて、痛さを忘れちゃうのよ」
「でも赤ちゃんを育てるのって大変なんでしょ?」
「それがね、日々成長していくのを見るのが毎日面白くて子育てが大変だと思ったことがないのよ。
楽しいことしか思い出せないわ」
それを聞いて、無意識のどこかで
「私、生まれてきてよかった!」
と思えたような気がするのです。
「生まれてきてくれてありがとう」
「生まれてきてよかった」
このやりとりを引き継いでいきたい。
今私も自分の子供に同じことを語りかけています。
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