池上彰が中東とアメリカ大統領選挙を解説!「 宗教を学べば経営がわかる」

池上彰が中東とアメリカ大統領選挙を解説!「 宗教を学べば経営がわかる」

Share

様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

20249月2日と9日は、「宗教を学べば経営がわかる」(文春新書)発売記念ということで、著者の池上彰さんと我らがマスター入山さんの対談形式でお送りしました。

9月2日は「中東情勢と宗教に学ぶ経営」と題してお送りしました。

入山:今の中東情勢が大変な状況になっています。ざっくりと質問ですが、池上さんは、この状況をどのようにご覧になっていますか?

池上:中東の争いは、基本的には土地争い。ビジネスで言うと、「どの会社がどのくらいシェアをとるのか?」という問題だと思います。ただし、イスラエルの場合は、もともと第2次世界大戦の時にナチス・ドイツに、600万人ものユダヤ人が殺されてしまった。それに対して、世界が同情的になり、「自分たちのもともとあった場所に戻りたい」という願いを「良いだろう」と認めました。イスラエルという国が出来ましたが、ユダヤの王国がなくなって2000年も経過したので、そこにはアラブ人たち、イスラム教徒が住んだ。そこに「昔住んでいたからということで、戻ってくるのはとんでもない!」という土地争いから、この中東は深刻な状況に陥りました。

入山:もともとは、領土問題っていうことですね。

池上:いまも、結局は土地争いで、例えば、ハマスが支配しているガザ地区。ハマスは、イスラエルも含めて、「全部ここはイスラムの土地なんだ」というし、イスラエルの中でも、極右は「そもそもハマスは認められない。パレスチナは認められない。ここは全て神様から与えられたユダヤ人の約束の地なんだ」と主張する。まさに領土争いなんです。

入山:今回、「宗教を学べば経営がわかる」の対談をするにあたって宿題を出していただいて、千葉大学の酒井啓子さんの『<中東>の考え方』(講談社新書)という本を読んだんですけど、本当に複雑なんです。とはいえ、イギリスの三枚舌外交で領土問題になり、今は、宗教的な要素も大分入っていて、今はパレスチナにいるハマスは、イスラムの勢力を拡大させるのが大事ですし、イスラエルの方も宗教シオニズムという考えで「イスラエルのパレスチナの地を抑えることが宗教的な使命なんだ!」と考える人たちが台頭しているというのが私の理解です。そういう意味で、領土戦争だったんですけど、宗教戦争的な色合いが出てきたということで、良いですか?

池上:その通りです。そもそも、土地争いだったのが、「どっちの考えが正しいか」ということになっている。ここまで来てしまうと、解決はなかなか難しくなっていますよね。

ここから、お話はグッと深くなります。さらに池上さんが冒頭で述べた「文化放送の入社試験(最終面接)」で巻き起こした大事件とは!?。こちらからお聞きください。
浜カフェSpotify
過去の放送は、YouTubepodcastでも配信中!


文化放送が運営するポッドキャストサイト「PodcastQR」では、浜松町Innovation Culture Cafe以外にも社会・ビジネスに関する番組が多数ありますので、ぜひお聞きください。
エピソード一覧はこちら

Share

関連記事

この記事の番組情報


浜松町Innovation Culture Cafe

浜松町Innovation Culture Cafe

月 19:00~19:30

浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…

NOW ON AIR
ページTOPへ