芸術の秋！文化放送とオーケストラ【アーカイブの森 探訪記 #11】

皆さんはじめまして！新しくアーカイブ探訪に加入した千葉です。
だんだんと涼しい時間帯も増えてきた今日この頃、いかがお過ごしですか？
今年の夏は熱中症警戒アラートがひときわ盛んに発表されていた印象があるので、
引き続き、季節の変わり目でご体調を崩されないようにお気を付けくださいね。

さて、そんな秋めいてきた今、
皆さんは「○○の秋」といえば何を思い浮かべるでしょうか？
私はやっぱり食欲…！といきたいところですが、
今回は「芸術の秋」にちなんで、こんなものを発見しました！

【第十六回芸術祭 番組企画書（昭和36年）】

ここで言う芸術祭とは、文化庁主催の「文化庁芸術祭」のことで、
文化放送はこれまでに何度も制作した番組で参加、受賞しています。
番組企画書の冊子をパラパラとめくっていると、気になる作品が。

交響詩「山の歳時記」

こちらは、作曲家・小山清茂氏が故郷信州の山村の思い出を通して、
多くの資料を基に春夏秋冬の推移を描き出した放送音楽です。
演奏は文化放送専属のオーケストラとして、
昭和31年（1956年）に発足した日本フィルハーモニー交響楽団。
ラジオ局が専属の楽団を持ち、音楽制作を行っていたとは…初耳だったので驚きでした。

この作品の特徴としては、25種類もの野鳥・昆虫の声を楽器で表現していること。
たとえば、うぐいす・ふくろう・松虫・こおろぎなど…
どんな楽器で演奏されていると思いますか？

答えはこちら。
今にも美しいハーモニーが聴こえてきそうなラインナップですね！

ちなみに…
文化放送では爽やかな野鳥の声が聴ける5分番組「朝の小鳥」を放送しています。
なんとこちらは文化放送開局の翌年、1953年5月から続く超長寿番組！

この記事を読んで自然に触れたくなったアナタ！ぜひ聴いてみてください！

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